健康コラム

【大阪/梅田】大阪駅前の総合内科クリニック｜西梅田シティクリニックがお届けする健康情報。
是非、みなさまの健康管理にお役立てください。

毎年つらい花粉症に悩まされ、市販薬や処方薬だけでは十分な効果が得られないと感じていませんか。花粉症の治療には飲み薬や点鼻薬のほか、注射による選択肢があります。アレルゲン免疫療法やゾレア注射など、症状の程度や体質に合わせて検討できる方法があり、重症の方には有効なケースも少なくありません。
本記事では代表的な5種類の花粉症注射の効果や特徴、メリット・デメリットを整理し、さらに注射以外でできる生活上の対策も紹介します。
治療の選択肢を広げたい方はぜひ参考にしてください。

花粉症治療に使われる注射の種類

花粉症治療に用いられる代表的な注射薬は、以下の5種類があります。

それぞれの注射には、異なる特徴や効果があり、患者さんの症状や体質によって適したものが変わります。
各治療法について詳しく解説していきます。
当院が提供している治療法はゾレア皮下注射のみとなります。

         

アレルゲン免疫療法（減感作療法）　当院非対応

原因となる花粉を少量ずつ注射し、免疫を慣らしていく治療法です。数年にわたって継続が必要ですが、約7割の人で症状改善が報告されており、根本的な改善を目指せる唯一の治療法とされています。ただし、アナフィラキシーのリスクがあるため、医師の管理下で行う必要があります。

ヒスタグロビン注射　当院非対応

ヒト免疫グロブリンを成分とし、アレルギー反応全体を抑える作用があります。特定の花粉に限らず幅広いアレルギー症状に対応可能ですが、効果には個人差があります。

ステロイド注射（保険適用外）　当院非対応

強力な抗炎症作用を持ち、1回で2〜3か月効果が持続するのが特徴です。ただし副作用のリスクが大きいため、慎重な使用が求められます。

ノイロトロピン注射　当院非対応

神経痛治療薬として使われてきましたが、アレルギー症状の改善にも効果があるとされています。副作用が少ない一方で、効果の出方には個人差があります。

ゾレア皮下注射　当院提供治療

ゾレア（オマリズマブ）は重症のスギ花粉症に対して保険適用となった注射です。アレルギー反応の原因となるIgEを抑える働きがあり、飲み薬や点鼻薬で改善しない場合に有効です。当院ではこのゾレア注射を導入しています。

注射治療のメリットとデメリット

メリット

• 即効性がある（ステロイド注射など）
• 長期的な効果が期待できる（免疫療法・ゾレア注射）
• 他の治療で効果がない場合の選択肢になる

デメリット

• 副作用のリスク（特にステロイド注射）
• 保険適用外の場合は費用が高額になる
• 継続的な通院が必要

注射以外の花粉症対策

1.  日常生活での工夫
   　・マスクやメガネで花粉を避ける
2. 　・花粉が付着しにくい服を選ぶ
3. 　・帰宅時のうがい・洗顔・手洗いの徹底
4. 　・室内では空気清浄機を活用

1.  食事とサプリメント
2. 　・乳酸菌を含む発酵食品は免疫調整に有効
3. 　・魚に含まれるDHA・EPAが炎症を抑える
4. 　・ビタミンDやプロバイオティクスのサプリも選択肢になるが、過剰摂取は避ける
   

1.  その他の治療法
   　・抗ヒスタミン薬や点鼻薬、点眼薬
2. 　・舌下免疫療法
3. 　・鼻粘膜焼灼術や漢方薬による体質改善

花粉症治療の注射のご相談は西梅田シティクリニックへ

花粉症に使われる注射は種類が多く、それぞれの特徴を理解することが重要です。
当院ではゾレア注射を導入し、重症スギ花粉症の患者さんに提供しています。市販薬や内服治療で十分な効果を感じられない方は、ぜひご相談ください。