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女性ホルモンを知ろう!役割や付き合い方について

【大阪/梅田】大阪駅前の総合内科クリニック|西梅田シティクリニックがお届けする健康情報。
是非、みなさまの健康管理にお役立てください。


女性の身体に密接な関わりがある女性ホルモンに、重要な役割があることをご存知でしょうか。

最近体調が悪いと感じる方のなかには、女性ホルモンの分泌量が関係しているケースがあるかもしれません。

本記事では女性ホルモンの役割や分泌を促進するための方法を解説します。
女性ホルモンのバランスを整えるために、健康的な習慣を実践し、毎日を元気に過ごしていきましょう。

ホルモンとは

ホルモンとは、体内に存在する器官から分泌される物質の総称です。
血液などを経由し、全身を巡るなかで作用し、生体維持に役立っています。

たとえば、体温や血糖値、血圧などを調整するためにホルモンが作用しています。
ホルモンは、膵臓・副腎・甲状腺・副甲状腺・脳下垂体・生殖腺などによって分泌・生成されているのが特徴です。

女性ホルモンには、プロゲステロンエストロゲンの2種類が挙げられます。

プロゲステロン(黄体ホルモン)

プロゲステロンは黄体ホルモンと呼ばれ、子宮内膜の維持や基礎体温のコントロールなどの役割を担います。
また、生理周期において基礎体温と同じタイミングで分泌量を変化させるのが特徴です。

プロゲステロンの分泌が多くなると、腰痛・肌荒れ・だるさ・眠気・情緒不安定・肩こりなどが起こる場合があります。

一方で、プロゲステロンが少なくなると黄体機能不全と呼ばれる状態になり、不妊の原因になる可能性があります。

エストロゲン(卵胞ホルモン)

エストロゲンは卵胞から分泌されるホルモンです。
別名、卵胞ホルモンと呼ばれます。
コラーゲンの生成を促進し、骨や血管などを健康な状態に保つことから美人ホルモンともいわれています。

20代で最も多く分泌され、片頭痛・疲労感・不安感・腰痛・肌荒れ・肩こりなどが起こる場合があります。

更年期になるにつれて次第に分泌量が低下していき、分泌量が少なくなると、情緒不安定・不眠・むくみなどが起こる可能性があります。

また、閉経によってエストロゲンの分泌量が減少すると脳梗塞・高血圧・動脈硬化・骨粗鬆症などのリスクが高まるため、対策が必要です。

女性ホルモンと月経の関係


月経周期は、月経期・卵胞期・排卵期・黄体期の4種類に分かれます。
身体が敏感な時期であり、ネガティブになりがちな月経期から、心身ともに好調な卵胞期に移行します。

その後、排卵期を過ぎてから黄体期に移るなかで心も体も不安定な時期を迎えるのが特徴です。

エストロゲンは、生理中から次第に増加し、排卵前にピークを迎えます。
この時期が最も心身ともに調子が良く、生き生きと過ごしやすくなるタイミングです。

排卵すると、エストロゲンの分泌が急激に減り、妊娠が成立しない場合は月経開始に向けて徐々に分泌量が低下します。

一方で、プロゲステロンはエストロゲンの減少にともない増加していきます。
生理中やその後は分泌量が減り、排卵が近くなると次第に増加します。

女性ホルモンを分泌させるためにやるべきこと

女性ホルモンを効率的に分泌させるためには、以下の対策を意識することが大切です。
いずれも日常生活のなかで実践できるため、できるものから取り入れましょう。

食事

たとえば、大豆に含まれるイソフラボンは、エストロゲンと似た働きをするとされています。

そのため、生理中や更年期といったエストロゲンが減少しやすい時期には、イソフラボンの摂取がおすすめです。

イソフラボンは、味噌や納豆、豆腐などの大豆製品に多く含まれます。
積極的に食事に取り入れましょう。また、豆乳やスムージーなどにも豊富に含まれるため、毎日飲むことをおすすめします。

女性は生理によって血液が足りなくなると、酸素や栄養が全身に行き渡らなくなり、女性ホルモンの分泌量が減少してしまいます。

対策としてしじみや牡蠣、レバーなどを食べ、鉄分を十分に補給するようにしてください。

睡眠

十分な睡眠時間が確保できていないと、女性ホルモンの分泌が減少してしまう場合があります。
睡眠時間を確保しつつ、質を高めるために、就寝の3時間前までに夕食を終えることが大切です。

また、朝起きたら朝日を浴びて体内時計をリセットし、日中は適度に運動することをおすすめします。

入浴時はゆっくり湯船に浸かったり、寝る際は体型に合った寝具を使ったりすると、よりぐっすり眠れるでしょう。

健やかに過ごすために心がけるべきこととは

女性ホルモンは、生活環境や加齢によって分泌が減少する場合があります。
大切なのは、栄養バランスのとれた食事や運動習慣を継続し、健康的な習慣を取り入れることです。

とはいえ、対策をしていても調子が優れない場合もあるかもしれません。
そのような場合は、婦人科を受診し、担当の医師へ相談してください。

女性ホルモンについて不安なことやお悩みがある場合は、遠慮なく尋ねてみましょう。