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女性の貧血の原因とは?ストレス・更年期・ヘモグロビン低下の理由を解説

2024.10.02

【大阪/梅田】大阪駅前の総合内科クリニック|西梅田シティクリニックがお届けする健康情報。
是非、みなさまの健康管理にお役立てください。

突然のめまいや息切れ、疲労感などが起こり、貧血に悩まされている方がいるのではないでしょうか。
対処法がわからず、プライベートや仕事にも影響が出ている方もいるかもしれません。

貧血は月経過多やストレス、更年期など、女性特有の要因が複雑に絡み合って起こります。まずは原因を知ることが、適切な対策への第一歩です。

女性の貧血の主な原因は、以下の8つです。

①月経過多(月経血による鉄の喪失で最も多い原因)
②鉄分の摂取不足・吸収不良(偏食・ダイエット)
③ストレス・慢性疲労(造血機能への影響)
④更年期・閉経前後のホルモン変化(エストロゲン低下)
⑤妊娠・授乳(鉄需要の増加)
⑥病気による出血(子宮筋腫・子宮内膜症・胃潰瘍など)
⑦病気による造血障害(慢性腎不全・骨髄疾患)
⑧ビタミンB12・葉酸不足(巨赤芽球性貧血)

本記事では、これらの原因ごとに対策を解説します。気になる点があれば、医療機関への相談もご検討ください。

【この記事でわかること】

  • 女性の貧血の主な原因(ストレス・更年期・月経過多・病気)
  • なぜストレスで貧血になるのか
  • 更年期に貧血が増える理由(50代女性に特有のリスク)
  • ヘモグロビン・血色素量の数値の見方(9・11・12g/dLの意味)
  • 婦人科を受診すべき貧血の目安

貧血とは

貧血が起きる仕組み

貧血とは、血液に含まれる赤血球の中のヘモグロビンが少なくなっている状態です。
体の隅々まで酸素を運ぶヘモグロビンが減ると、十分な酸素が行き渡らず、不調が起こる場合があります。

貧血の症状はおもに以下のとおりです。

  • 動悸
  • めまい
  • 息切れ
  • 倦怠感
  • 疲労感
  • 頭痛
  • 口内炎
  • 口角炎
  • 肌荒れ
  • 耳鳴り
  • 集中力低下

貧血の基準としては、以下の数字を下回ると治療が必要と診断されます。

  • 13g/dL(男性)
  • 12g/dL(女性)

貧血の原因

貧血の原因は以下のとおりです。

疾患

以下の疾患が原因で貧血が起こる場合があります。

疾患概要
腎性貧血腎不全にともなう貧血症状。なるとホルモン分泌異常が起こり、
造血司令を送るホルモンが生成されず、血液量が減少する。
巨赤芽球性貧血葉酸やビタミンB12が不足して起こる貧血症状。
正常な赤血球が合成できなくなる。
溶血性貧血何らかの要因で赤血球が破壊されることで起こる貧血症状。
先天的に起こるものと、後天的に生じるケースがある。
鉄芽球性貧血ヘモグロビン生成時の異常によって起こる貧血症状。
鉄分を補っても症状が改善しない。
再生不良性貧血骨髄異常によって血液が生成されず、生じる貧血症状。

         

出血性貧血

出血性貧血とは、血液の排出や出血によって血液量が減少し、体に必要なヘモグロビンが不足して起こる貧血です。

頻発月経(通常の生理周期よりも短期間で起こる月経)や月経過多(経血量が異常に増加する月経)によって体内の血液量が不足する場合があります。

また、胃潰瘍や十二指腸潰瘍からの出血に加え、鉄の吸収阻害を併発することで貧血を起こしやすくなります。

鉄欠乏性貧血

鉄欠乏性貧血とは、ヘモグロビンを合成するための原料となる鉄分が不足することで起こる貧血です。
食事から摂取する栄養が不足すると、ヘモグロビンの合成量が減少します。
とくにビタミンB12・葉酸・亜鉛・鉄などが欠如すると影響を受ける可能性があります。
授乳時や妊娠時は、通常よりも多くのヘモグロビンを必要とするため、とくに注意して栄養補給しなければなりません。
また、ストレスが蓄積すると自律神経が乱れて胃粘膜の機能が低下し、鉄欠乏性貧血のリスクが高まります。

ストレスで貧血になる理由!慢性ストレスが造血機能に与える影響

貧血は鉄分不足や月経による出血だけでなく、慢性的なストレスが関係している場合もあります。ストレスが続くと自律神経やホルモンバランスが乱れ、鉄の吸収や利用、赤血球の産生に影響を与えるためです。また、食欲低下や偏った食生活につながることで、貧血を悪化させることもあります。疲れやすさや集中力の低下を「ストレスのせい」と思っていても、実際には貧血が隠れているケースもあるため注意が必要です。

ストレスが貧血を引き起こすメカニズム

慢性的なストレスは、さまざまな仕組みで貧血のリスクを高めます。
まず、ストレスによって胃腸の働きが低下すると、鉄分の吸収効率が落ちやすくなります。とくに胃酸の分泌が減ると、食事から摂取した鉄を十分に吸収できなくなることがあります。

また、ストレスによる慢性的な炎症反応は、ヘプシジンという鉄代謝を調整するホルモンの分泌を増加させます。その結果、体内に鉄が存在していても造血に利用されにくくなる「機能性鉄欠乏」が起こることがあります。

さらに、ストレスホルモンであるコルチゾールが長期間高い状態が続くと、骨髄での赤血球産生が抑制される可能性があります。加えて、食欲不振や偏食によって鉄分・ビタミンB12・葉酸が不足し、貧血につながることもあります。

ストレス性貧血のサインと対処法

主な症状は、慢性的な疲労感・集中力の低下・頭痛・めまい・動悸です。生理痛の悪化を伴うこともあります。
対処法は以下の優先順位で取り組むことをおすすめします。

①ストレスの根本原因への対策(睡眠・休養・環境改善)
②鉄分・ビタミンB12・葉酸を含む食事の改善
③医師の診断による鉄剤の処方

ストレス性の貧血は「休養とサプリだけで改善できる」と思われがちですが、慢性化した場合は内科・婦人科での血液検査と適切な治療が必要です。気になる症状が続く場合は、早めに医療機関にご相談ください。

更年期・50代女性の貧血!なぜ更年期に貧血が増えるのか

更年期はホルモンバランスや月経の変化によって貧血を起こしやすい時期です。更年期症状と貧血は似た症状が多いため、原因を正しく見極めることが重要です。

更年期に貧血が増える3つの理由

①エストロゲン低下と造血機能の関係

エストロゲンには造血(赤血球産生)を促進する作用があります。閉経・更年期によるエストロゲンの低下が、造血機能の低下につながることがあります。

②閉経前の月経過多

更年期に入る前(40代後半から50代前半)は月経周期が不安定になり、月経過多(経血量の増加)が起きやすくなります。これによる鉄の喪失が、貧血の主な原因になることが多いです。

③加齢による栄養吸収の低下

加齢とともに胃酸の分泌が減少し、鉄・ビタミンB12の吸収が低下します。食欲の低下や偏食傾向も重なりやすく、栄養不足が起きやすい時期です。

更年期症状と貧血の症状を区別する

更年期症状と貧血の症状には共通点が多くあります。更年期では、ほてりや発汗、倦怠感、動悸などがみられます。一方、貧血ではめまいや立ちくらみ、疲れやすさ、動悸などが主な症状です。

そのため、「なんとなく体がしんどい」「疲れが取れない」と感じても、原因が更年期なのか貧血なのかを自分で判断するのは難しい場合があります。

こうした症状が続く場合は、血液検査を受けることをおすすめします。ヘモグロビン値や血清フェリチン値を測定することで、貧血の有無や鉄不足の状態を確認できます。50代前後で疲れやすさやめまいが続いている方は、一度婦人科または内科で相談してみるとよいでしょう。

更年期・貧血のご相談は婦人科外来(西梅田シティクリニック)
https://nishiumeda.city-clinic.jp/gynecology/about/

ヘモグロビン(血色素量)の数値別ガイド|女性の正常値・基準値と対処法

健康診断や血液検査で「ヘモグロビン値が低い」と指摘されても、どの程度の貧血なのか分からない方も多いでしょう。ヘモグロビン値は貧血の程度を判断する重要な指標です。まずはご自身の数値を確認し、適切な対応につなげましょう。

ヘモグロビン値(g/dL)判定医学的な分類推奨される対応
12.0以上正常範囲WHO女性基準値内特に治療は不要です。ただし、疲れやすさやめまいなどの症状がある場合は、貧血以外の原因について医療機関で相談しましょう
11.0〜11.9軽度の貧血軽度貧血食事改善や鉄分サプリメントで改善する場合があります。症状がある場合は内科・婦人科への相談をおすすめします
10.0〜10.9中等度の貧血中等度貧血医師による診断と鉄剤の処方が推奨されます。月経過多や消化管出血など、原因の精査も必要です
8.0〜9.9重度の貧血重度貧血早めの医療機関受診が必要です。状態によっては鉄剤の静脈注射や輸血が検討される場合があります
8.0未満非常に重度重篤な貧血救急受診を含む迅速な医療対応が必要です。原因を早急に特定し、適切な治療を受ける必要があります

ヘモグロビン値が基準値内であっても、「潜在性鉄欠乏(フェリチン低値)」の状態では、疲れやすさや集中力の低下、抜け毛などの症状が現れることがあります。健康診断ではヘモグロビン値のみを確認することも多いため、自覚症状がある場合は血清フェリチン値も合わせて確認することをおすすめします。

出典:WHO「Haemoglobin concentrations for the diagnosis of anaemia and assessment of severity」
ヘモグロビン値だけでは貧血の原因まで判断できないことがあります。健康診断で異常を指摘された方や貧血症状がある方は、血液検査で詳しく調べることをおすすめします。

血液検査・貧血の検査は内科・婦人科外来(西梅田シティクリニック)
https://nishiumeda.city-clinic.jp/general/internal/

【女性のライフステージ別】貧血の要因

女性のライフステージごとで貧血が起こる要因は異なります。
以下のステージごとに関連する要素を押さえておきましょう。

思春期

思春期では、身体の成長が早くなるため、多くの血液を必要とします。
また、他の世代に比べて運動量が多い傾向にあります。
思春期の女性の場合、初潮を経て月経が始まり、月経量が不安定になりやすく貧血が起こりやすいとされているのが特徴です。

日々の食生活を送るうえで栄養バランスに配慮した食事を心がけましょう。
また、必要に応じてサプリメントを摂取したり、医師に相談したりして鉄剤などを処方してもらうことをおすすめします。

性成熟期

性成熟期とは、ホルモンバランスが安定する20〜45歳頃の時期です。
この時期になると、消化器疾患や婦人科疾患、鉄欠乏性貧血などが原因で貧血を起こしやすくなります。
定期的に健康診断や人間ドック、婦人科検診などを受けておくとよいでしょう。
また、妊娠・出産・育児中の授乳などによって通常よりも血液が消費されるため、鉄欠乏性貧血が起こりやすくなります。
子どもへの栄養バランスの良い食事だけでなく、自身も栄養補給をしっかりしておくことをおすすめします。

更年期

更年期とは、閉経の前後5年の時期です。
一般的に50歳頃になると閉経するため、45〜55歳頃を指します。
更年期になると、月経周期が短くなり、頻発月経によって貧血を起こしやすくなります。
また、ホルモンバランスが乱れ、貧血以外にもホットフラッシュなどの症状が起こる場合もあるでしょう。

貧血対策に良い食事をしよう

貧血対策におすすめな栄養素は、ビタミン12・葉酸・亜鉛・鉄です。
以下の食材を意識して取り入れ、貧血対策を徹底しましょう。

栄養素おすすめの食材
ビタミン12あさり・鶏レバー・豚レバー・はまぐり・しじみ・いわしなど
葉酸枝豆・かぼちゃ・いちご・納豆・ほたて・ほうれん草・ブロッコリーなど
亜鉛さば・かつお・牡蠣・パプリカ・牛肉・豚レバー・パルメザンチーズなど
ほうれん草・あさり・ひじき・海苔・大豆・まぐろ・いわし・かつお・鶏肉・牛肉・豚肉など

女性の貧血に関するよくある質問

Q1. 貧血の症状はどんなものがありますか?

A. 貧血の主な症状は以下のとおりです。

  • めまい・立ちくらみ(急に立ち上がった時)
  • 疲れやすさ・倦怠感
  • 動悸・息切れ(少し動いただけで起こる)
  • 顔色が悪い・唇や爪が白っぽい
  • 頭痛
  • 集中力・記憶力の低下
  • 冷え性の悪化

症状の現れ方には個人差がありますが、2〜3つ以上当てはまる場合は血液検査を受けることをおすすめします。

Q2. 貧血は婦人科と内科どちらに行けばよいですか?

A. 女性の貧血は、月経過多や子宮筋腫、子宮内膜症など婦人科疾患が原因となっていることが少なくありません。そのため、まずは婦人科を受診することをおすすめします。
一方で、食事による鉄不足や慢性疾患、消化管出血などが原因の場合は内科での診療が必要になることもあります。
西梅田シティクリニックでは婦人科・内科の両方に対応しており、血液検査を行ったうえで原因を確認し、適切な診療科をご案内しています。

Q3. 更年期の症状か貧血か区別できません。どうすればわかりますか?

A. 更年期症状と貧血は、倦怠感や動悸、めまいなど共通する症状が多く、自分で区別することは難しい場合があります。
血液検査でヘモグロビン値や血清フェリチン値を確認することで、貧血の有無や鉄不足の状態を調べることができます。また、必要に応じて女性ホルモン値を測定することで、更年期症状との関連も評価できます。
更年期世代で「なんとなく体がつらい」「疲れが取れない」と感じている方は、一度婦人科または内科で相談してみるとよいでしょう。

Q4. 出血性貧血とは何ですか?

A. 出血性貧血とは、体内または体外への出血によって赤血球やヘモグロビンが失われることで起こる貧血です。
女性では月経過多が最も多い原因ですが、そのほかにも子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人科疾患が関係している場合があります。また、胃潰瘍や大腸ポリープなどによる消化管出血が原因となることもあります。
出血量が多い場合や出血が長期間続いている場合は、貧血の治療だけでなく原因疾患の特定と治療が必要です。
西梅田シティクリニックでは、血液検査による貧血の評価や原因検索を行っています。症状や検査結果に応じて適切な診療科をご案内していますので、お気軽にご相談ください。

当院(西梅田シティクリニック)での貧血の検査・治療について
https://nishiumeda.city-clinic.jp/general/internal/

貧血症状や月経異常が気になる方は婦人科・内科へご相談ください

貧血は鉄不足だけでなく、月経過多や子宮筋腫、子宮内膜症、更年期のホルモン変化、消化器疾患などさまざまな原因で起こります。
とくに女性の場合は、婦人科疾患が背景に隠れていることも少なくありません。「疲れやすい」「めまいや立ちくらみが続く」「健康診断で貧血を指摘された」という方は、一度原因を調べることをおすすめします。
西梅田シティクリニックでは、婦人科・内科の両方に対応しており、血液検査による貧血の評価や原因検索を行っています。気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。

貧血が気になる方は内科・婦人科にお気軽にご相談ください(西梅田シティクリニック)
https://nishiumeda.city-clinic.jp/general/internal/

参考文献

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