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生理がこない原因とは?妊娠?病気?受診の目安など

【大阪/梅田】大阪駅前の総合内科クリニック|西梅田シティクリニックがお届けする健康情報。
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「生理がこなくなって不安…」

いつもくる生理がこなくなり、このように感じる方がいるのではないでしょうか。
原因がわからず、困っている方もいるかもしれません。

本記事では、正常な生理の状態や生理がこない原因、受診の目安を解説します。
生理がこなくなり、困っている方はぜひ参考にしてください。

正常な生理とは

生理とは、子宮内膜が剥がれ落ち、体外へ排出されることです。
内膜が剥がれる際、痛みの物質であるプロスタグランジンが分泌することで生理痛が起こります。

生理は、卵胞ホルモンであるエストロゲンと黄体ホルモンであるプロゲステロンの分泌量の変化によって作られています。


⚫️エストロゲン

卵巣内で卵胞を育て、排卵を起こすホルモン


⚫️プロゲステロン

子宮内膜を厚くしたり、基礎体温を上げたりするホルモン

排卵が起こると、少しずつプロゲステロンの分泌量が増加し、子宮内膜が成熟していきます。

受精卵の着床がない場合は、プロゲステロンの分泌量が減少し、子宮内膜が剥がれると生理が始まります。

通常、生理周期は25〜38日であれば正常です。
これよりも短い期間で生理がくることを頻発月経、生理周期が長いことを稀発月経といいます。

生理期間は、3〜7日であれば正常です。
2日以下で終了する生理を過短月経、8日以上継続する生理を過長月経といいます。

生理が遅れる原因が妊娠だった場合はどうする?

生理予定日から7日以上経過しても生理がこない場合は、妊娠している可能性があります。
とくに、以下の症状が起こる場合は、妊娠している場合が考えられます。

  • おりものが増加する
  • 少量の出血がある
  • 便秘になる
  • 微熱が続く
  • 腰痛が起こる
  • 強い眠気が起こる
  • 頻繁にトイレに行きたくなる
  • 肌トラブルが起こりやすくなる
  • 頭痛が起こる
  • 嗅覚が敏感になる
  • 身体のだるさを感じる
  • めまいや立ちくらみが起こる
  • 食欲旺盛・食欲不振になる

妊娠検査薬で陽性判定が出た場合は、産婦人科を受診してください。

妊娠以外で生理が遅れるのはなぜ?

妊娠以外で生理が遅れる理由はさまざまです。
生理の遅れが気になる方は、以下の要因を知っておきましょう。

ストレス

ストレスが続くと、女性ホルモンを分泌させる脳からの指令が乱れ、卵巣からうまく女性ホルモンが分泌されなくなります。

その結果、女性ホルモンの分泌が不安定になり、生理がこなくなるケースがあります。
人間関係や環境の変化などによって起こるストレスで生理が遅れる場合があるでしょう。

女性ホルモンの分泌が不安定

女性ホルモンの分泌が不安定になると、生理がこなくなるケースがあります。
とくに10代のうちは生理が規則的にこなくなる場合があります。

子宮や卵巣の機能が十分に発達していない場合、女性ホルモンの分泌量が不安定になり、生理周期が一定になりにくくなるでしょう。

プロラクチンの分泌

プロラクチンとは、脳の下垂体から出るホルモンです。
卵巣機能と乳汁分泌作用を抑える作用があります。

授乳中、プロラクチンが分泌されると、乳汁分泌が生じて無月経になります。
また、下垂体腫瘍や甲状腺機能の低下、薬剤の影響によってプロラクチンが高まる場合もあるでしょう。

無排卵

思春期や閉経間近の方に起こるのが無排卵です。
基礎体温を測定しているなか、高温期がない方の場合、無排卵になっている可能性があります。

多嚢胞性卵巣症候群

多嚢胞性卵巣症候群は、生殖年齢である20〜50代の女性の5〜8%にみられるとされています。

多嚢胞性卵巣症候群によって、卵胞が十分に成熟できないまま卵巣内に留まると、生理が来なくなる場合があります。

受診の目安

生理がこなくなり、不安に思う方がいるでしょう。
目安として3ヶ月以上生理がこない場合は医療機関を受診してください。
3ヶ月以上生理がこない場合、無月経とされ、健康への悪影響が大きくなります。
3ヶ月を超えて生理がこない場合は速やかに医療機関を受診しましょう。

生理がこないときは適切な検査を受けましょう

生理の原因はストレスや生活習慣に加え、病気が関係している場合があります。
放置すると、気づかないうちに進行し、重篤な健康被害が起こるケースもあるでしょう。

生理がこなくなり、不安に思う方は医療機関を受診し、適切な検査を受けてください。
検査する前は、問診を受け、現状の生理周期や体調に関して細かく回答しましょう。

その後、甲状腺ホルモンや下垂体ホルモン、女性ホルモンを調べるための血液検査を受けてください。

また、子宮や卵巣の状態を確認するために、必要に応じて超音波画像診断装置の検査を受けましょう。

上記を経て、病気の疑いがある場合は、CTやMRI検査を受ける必要があります。

医師の指示を聞き、適切な検査を受け、しっかり対処していきましょう。

生理に関して不安なことや疑問に思うことがあれば、担当の医師に気軽に相談してください。