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脳の老化を防ぐ食習慣とは?認知症予防に役立つ食事と生活習慣のポイント

【大阪/梅田】大阪駅前の総合内科クリニック|西梅田シティクリニックがお届けする健康情報。
是非、みなさまの健康管理にお役立てください。

年齢を重ねると脳や体の働きは少しずつ衰えていきます。しかし、日々の食生活や生活習慣を工夫することで、脳の老化を遅らせ、認知症のリスクを下げることが可能です。
本記事では、脳を若々しく保ちたい方に向けて、老化予防につながる食習慣と生活習慣のポイントを解説します。

食生活が脳の老化に与える影響

私たちの体は日々の食事から栄養を得ています。偏った食生活や糖分の過剰摂取が続くと、血糖値の急上昇や脂質異常を引き起こし、動脈硬化が進行します。脳の血流が悪化すると、脳梗塞や認知症のリスクが高まり、結果的に脳の老化を早める要因となります。

脳のエネルギー源「ブドウ糖」と老化の関係

脳はエネルギー源としてブドウ糖を利用しています。脳の重量は体全体の2%程度ですが、エネルギー消費量は約20%を占めるため、大量のエネルギーを必要とします。
しかし糖分を摂りすぎると、体内で糖化反応が起こり「AGEs(終末糖化産物)」という老化物質が生成されます。AGEsは血管や神経にダメージを与え、認知症の原因物質アミロイドβの沈着にもつながります

血糖値の急上昇が脳へ与えるリスク

精製された糖質(白米、白パン、砂糖など)は消化が速く、血糖値を急激に上昇させます。その後インスリンが大量に分泌され、血糖値が急降下すると、脳へのエネルギー供給が不安定になります。
これにより、集中力低下や眠気、記憶力の低下を招くだけでなく、長期的には糖尿病や脳血管疾患のリスクを高めます

栄養不足が脳に及ぼす影響

ビタミンやミネラルが不足すると、神経伝達物質の合成が滞り、気分の落ち込みや不安感など精神面にも悪影響を与えます。特に、ビタミンB群やD、鉄分、亜鉛は脳の働きに欠かせない栄養素です。
また、青魚に含まれるオメガ3脂肪酸(DHA・EPA)は脳細胞を保護し、認知機能の維持に役立つとされています。

脳の老化を防ぐ食習慣のポイント

1.低GI食品を選ぶ

白米を玄米や雑穀米に置き換え、野菜や豆類など食物繊維を多く含む食品を積極的に摂りましょう。

2.良質な脂肪を摂取する

サバ・イワシ・サンマなどの青魚に多いオメガ3脂肪酸は脳を守る重要な栄養素です。

3.バランスの良いタンパク質摂取

肉・魚・卵・豆製品などをバランスよく摂ることで、神経伝達物質の材料を確保できます。

4.抗酸化ビタミン・ミネラルを意識する

ビタミンC・Eや亜鉛、鉄分は酸化ストレスから脳を守り、老化予防に役立ちます。

食事以外の生活習慣も大切

脳の健康を維持するためには、食事だけでなく、日常生活の習慣を整えることも重要です。

  • 質の良い睡眠をとる
    6~8時間を目安に、寝る前のリラックスタイムを確保することが重要です。
  • 適度な運動を取り入れる
    ウォーキングやジョギングなど有酸素運動は脳の血流を改善し、認知機能の維持に有効です。
  • 社会的交流を大切にする
    会話や趣味活動は脳に刺激を与え、活性化を促します。

脳の老化を防ぐには、糖分のとりすぎを避け、栄養バランスを意識した食生活が基本です。そこに、良質な睡眠や運動、社会的なつながりを組み合わせることで、より効果的に認知症予防・アンチエイジングを実現できます。
日々の生活に小さな工夫を取り入れ、脳を健康に保ちましょう。

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