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流行性ウイルス感染症

流行性ウイルス感染症とは

流行性ウイルス感染症とは様々なウイルスによって引き起こされる疾患や症状で、呼吸器や消化器など広い範囲に症状を現す疾患です。
流行性ウイルス感染症の種類には、インフルエンザ、麻疹、風疹、有名なものではムンプス(おたふくかぜ)、水痘などがあります。

麻疹とは

麻疹とは「はしか」とも呼ばれ、麻疹ウイルスに感染することで引き起こされる病気です。

空気感染、接触感染、飛沫感染など、様々な方法で感染が広がります。
感染力が強く、公共施設や学校などで集団感染することが多いです。
特に空気感染は、一般的な手洗いやマスクなどでは防ぐことができません。

麻疹ウイルスに対する薬はなく、発熱に対する解熱剤、痛みに対する鎮痛剤など、それぞれの症状に対する対症療法となります。

また、日本では小学校に入学する前の幼児にワクチンを接種することが定められており、2回接種することで感染しにくくなる確率が97~99%とされています。
現在、日本ではほとんど感染者はいないとされていますが、海外から輸入される可能性も十分にあるため注意が必要です。

麻疹の症状

麻疹に感染すると、10~12日間の潜伏期間があります。
その後高熱が2~4日続き、のどの痛みや咳、鼻水、目の充血などの症状が見られます。
その後一度平熱に下がり、再び高熱が現れます。
顔全体や耳の後ろ、首などに赤い発疹ができ、風邪のような症状は悪化していきます。
そして3~4日ほど経過すると症状は落ち着き、回復していきます。

上記のように、一般的には1週間程度症状が続きますが、重症化してしまうと脳炎や肺炎などが引き起こされることがあり、後遺症を伴うことが多いので注意が必要です。

風疹とは

風疹とは、「三日はしか」とも呼ばれ、風疹ウイルスに感染することで引き起こされる病気です。

妊婦さんが風疹にかかり、お腹の赤ちゃんに感染すると流産や死産になったり、先天的な病気をもって出生することがあります。これは先天性風疹症候群といわれ、心臓や脳、目、耳などを中心に全身に症状が現れます。

風疹ウイルスに対する薬はなく、基本的には自然に治るとされています。
脱水症状にならないよう、水分補給をし、自宅で安静にすることが重要です。

妊娠初期の妊婦さんが風疹に感染すると、高い確率で子宮内の赤ちゃんに感染し、流産や死産することもあります。

風疹の症状

風疹に感染すると、2~3週間の潜伏期間を経て発症します。
特徴的な症状が少ないため、気付かないこともあります。
全身のだるさ、倦怠感、微熱、関節痛、リンパ節が腫れることが多いです。
また、特徴的な症状として、首のリンパ節の中でも特に耳の後ろや後頭部にあるリンパ節が腫れることがあります。

ムンプス(おたふくかぜ)とは

ムンプス(おたふくかぜ)は、飛沫感染や接触感染によりムンプスウイルスに感染することで引き起こされる病気です。流行性耳下腺炎とも呼ばれます。
耳の下に位置する耳下腺に炎症が起こることが特徴で、両側が腫れた際におたふくさんのように見えるため、おたふくかぜと呼ばれます。
両側腫れることが多いですが、片側のみの場合もあります。

おたふくかぜは幼稚園や保育園など、初めて大人数での生活を始めた頃に発症しやすく、6歳までに半数以上の子供が発症すると言われています。
一度感染すると一生涯の免疫が獲得できます。まれに成人になってから獲得することもあります。

一般的には大きな合併症もなく自然に治ります。ムンプスウイルスに対する治療薬はなく、対症療法が基本です。

ムンプス(おたふくかぜ)の症状

ムンプスウイルスに感染すると、数日から2週間の潜伏期間の後、発熱やのどの痛み、頬の腫れなどの症状が現れます。
頬の腫れは、たんぱく質の蓄積によって唾液腺が腫れ上がるため起こります。この腫れは通常、1週間程度続きます。

水痘とは

水痘は、水ぼうそうとも呼ばれるウイルス感染症です。水痘は、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)に感染することによって引き起こされる病気です。
この病気は、主に9歳以下の子どもによく見られます。感染すると、発熱や倦怠感とともに特徴的な発疹が全身に広がります。
発疹はかゆみを伴い、一週間前後で水疱から痂皮となって剥がれ落ち、自然に回復します。

水痘は一般的には比較的軽い症状を示しますが、成人がかかると重症化することもあります。
成人の場合、水痘による合併症として肺炎や髄膜炎、脳炎などが発症することがあります。そのため、成人の場合は特に注意が必要です。
水痘は感染力が高く、空気感染や飛沫感染、接触感染によって広まります。感染後の潜伏期間は約2週間です。
症状が出る前から感染が広がるため、注意が必要です。

水痘の症状

水痘に感染すると、数日から2週間の潜伏期間の後、発熱や頭痛、喉の痛みなどの風邪のような症状が現れます。
その後、体に赤い発疹が現れ、しばらくすると水泡に変わります。水痘の水泡は通常、掻くことで痒みを感じることがありますが、掻いてしまうと感染が広がる可能性があるため、注意が必要です。

流行性ウイルス感染症の原因

流行性ウイルス感染症の原因は、様々なウイルスです。これらのウイルスは、人々の体内に侵入し、感染を引き起こします。ウイルスは、空気中の飛沫や接触によって広がります。感染した人は、咳やくしゃみをすることでウイルスを周囲に広めることがあります。

また、感染した人の体内で増殖し、免疫系に対して攻撃を仕掛けます。免疫系は、体を守るためにウイルスと戦いますが、ウイルスが強力な場合や免疫力が低下している場合には、感染症が進行する可能性があります。

流行性ウイルス感染症は、一定の季節的な要因も関与しています。例えば、インフルエンザは冬季に流行しやすく、風邪も秋から冬にかけて多くなります。また、新たなウイルスの変異や感染源の変化も、感染症の流行に影響を与えることがあります。

流行性ウイルス感染症の予防の基礎知識

流行性ウイルス感染症の予防策としては、以下の基礎的な知識が重要です。

  • 手洗いの徹底
    ウイルスは手から体内に侵入することが多いため、こまめな手洗いは予防に効果的です。
  • 咳エチケットの実践
    咳やくしゃみの際には、ティッシュや袖で口を覆うようにしましょう。ウイルスの飛沫感染を防ぐために重要です。
  • 効果的な予防接種
    ムンプスや水痘などの流行性ウイルス感染症に対する予防接種があります。予防接種を受けることで、感染リスクを低減することができます。
  • 感染者との接触を避ける
    もし流行性ウイルス感染症が周囲で発生している場合は、感染者との接触を避けるようにしましょう。

流行性ウイルス感染症は、日常生活の中で感染のリスクがある疾患です。
しかし、基本的な予防対策を実践することで、感染のリスクを軽減することができます。定期的な手洗いや咳エチケットの実践、予防接種を受けることなど、自己防衛の意識を高めて健康な生活を送りましょう。

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