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炎症性腸疾患症

炎症性腸疾患症はこんな病気

炎症性腸疾患症とは腸に炎症が起こる疾患すべてを指しますが、主に「潰瘍性大腸炎」と「クローン病」を指します。
英語でinflammatory bowel diseaseと呼ばれ、頭文字をとってIBDと略されます。
潰瘍性大腸炎とクローン病の明確な原因はわかっておらず、発症すると生涯向き合っていかないといけない病気です。
日本では難病指定されており、医療費の一部を国が補助します。

炎症性腸疾患症の症状

発症すると、次のような症状が出ます。

  • 腹痛
  • 下痢
  • 血便
  • 痔瘻
  • 関節炎や皮疹
  • 口内炎や結膜炎


潰瘍性大腸炎は腹痛や血便、下痢が長期間続きます。
血液検査をする際に腸内で出血があると、貧血や炎症反応がある結果が出ることがあります。
上記症状や血液検査の結果を元に潰瘍性大腸炎を疑う場合は大腸カメラ(内視鏡検査)をします。
カメラで腸内を確認し、必要があれば組織の一部を採取して顕微鏡で検査する病理検査をすることもあります。

クローン病は比較的若年層で多く見られ、腹痛や下痢、体重減少、貧血が長期間続きます。
肛門に痔瘻(じろう)と言われる、お尻に溜まった膿(うみ)を排出するため、本来ある肛門と別のトンネルのような出口もできやすいです。
上記症状や血液検査の結果を元にクローン病を疑う場合は大腸カメラ(内視鏡検査)をします。
カメラで腸内を確認し、必要があれば組織の一部を採取して顕微鏡で検査する病理検査をすることもあります。
人によって症状は様々で自覚していない方もいます。
一般の方に比べて、大腸ガンの発生リスクが高いため、定期的に受診して内視鏡検査を受けることが大切になります。

現在、根治はできませんが、症状を落ち着かせることはお薬を服用することで可能です。
潰瘍性大腸炎、クローン病ともに5-ASA製剤(5-アミノサリチル酸製剤)を中心に使われており、飲み薬や坐薬があります。
効果が足りない場合はステロイド剤が処方されます。ステロイドは長期服用すると副作用があるため服用期間が限られます。
どの治療法も効果が出ない場合は手術で病変部を切除します。

クローン病では内科治療の一つで栄養療法が重要です。
栄養療法では脂質の多い食事を避けることで炎症を最小限に抑えます。
症状が比較的軽度な方におすすめされる療法です。
痔瘻ができた方には手術による治療もされます。

炎症性腸疾患症の原因

現時点で明確な病因は不明ですが、遺伝的要因、ストレス、免疫、腸内細菌など様々な要因が合わさって発症すると言われています。
遺伝的要因は、遺伝的素因をもつ方が腸内細菌やその他物質に対して異常や過剰な免疫反応を起こした結果発症すると考えられています。
欧米先進国での患者数が特に多い点からも食の欧米化も原因の一つとされており、動物性タンパク質や脂質の摂取が関係していると言われています。

早期発見のポイント

原因不明の腹痛や下痢、発熱が続いている場合、血便がある場合は潰瘍性大腸炎やクローン病が疑われ、血液検査や内視鏡検査を行います。
内視鏡検査は痛そうなイメージが持たれがちですが、麻酔をしたり痛みを軽減する技術が進歩しています。
早期発見、早期治療をすることで、症状の改善が見られたり、なにより原因がわかることが安心につながりますので一度医師に相談ください。

予防の基礎知識

潰瘍性大腸炎やクローン病は明確な発症原因や機序が不明なため、確かな予防法がありません。
しかしどの病気にも言えるのが、ストレスをためない事、栄養バランスの良い食生活を送ること、適度な運動をすることが大切です。
特に脂っこい食事を好む方はそれに気を付けるだけでも腸疾患予防の一環になるでしょう。
睡眠時間を十分にとり、お酒やタバコを無理のない範囲で減らしましょう。

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