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めまい

めまいとは

めまいは、平衡機能障害に分類される症状の一つで、身体の平衡感覚(バランス)が保てない状態を指します。
症状には個人差があり、原因も人によって異なります。
原因の多くは、耳や脳にあると考えられていますが、それ以外にもストレスや疲労などが原因で生じる場合もあります。

めまいの症状とは

めまいの症状には以下3つのタイプがあります。それぞれ詳しく解説します。

回転性めまい

回転性めまいとは、実際には動いていない状況で自身または周囲が動いているように感じられる感覚のめまいです。
悪心・嘔吐や平衡障害、歩行困難を伴う場合があります。
回転性めまいは、耳や脳のうち、平衡感覚の維持に関与する内耳・脳幹や小脳、耳と脳幹や小脳をつないでいる神経路などの病気が原因で発生します。

症状の例としては、以下が挙げられます。

  • 壁が流れるように見える
  • なにかに引っ張られる
  • 身体が斜めに傾く
  • 吐き気や耳鳴りが起こる

浮動性めまい

浮動性めまいは医師の受診理由の5~6%を占めるもので、年齢を問わず発生するといわれています。
加齢に伴い増加し、40歳以上の人口の約40%がいずれかの時点で経験するとされています。
感覚としては身体が宙を浮いているような感覚に陥るタイプのめまいです。
浮動性めまいの場合も、悪心・嘔吐や平衡障害、歩行困難を伴う場合があります。

症状の例としては、以下が挙げられます。

  • 足元がふらつく
  • 頭がふらふらする
  • 身体がよろめく

動揺性めまい

眼の前が揺れているような感覚に陥るタイプのめまいです。

症状の例としては、以下が挙げられます。

  • 頭や身体がグラグラと揺れている
  • 歩行時にグラグラとふらつく
  • 座っている時にグラグラとふらつく

めまいの原因

めまいの原因は、タイプごとで異なります。それぞれ詳しく解説します。
なお、ここに記載している病気以外の可能性もあります。

良性発作性頭位めまい症

良性発作性頭位めまい症はよくみられる病気で、頭の位置が変化して内耳にある後半規管が刺激されると、それに反応して、短時間の回転性めまいが生じます。
良性発作性頭位めまい症の発作の大部分は、典型的に寝返りをうったときや、棚の高いところに手を伸ばそうとして頭を後ろにのけぞらせたときなど、頭の位置を変えたときに突然引き起こされます。
良性発作性頭位めまい症は通常、正常であれば内耳の一部分に収まっているカルシウムの粒(耳石とよばれるものです)が、そこから剥がれて内耳の別の部分(後半規管が最も一般的)に入ったときに生じます。
めまいの症状は耳石が他の場所に移動することで自然に軽快します。

メニエール病

メニエール病は、日常生活に支障をきたすほどの回転性めまい(自分や周囲が動いたり回転したりしているような感覚)の発作が繰り返し起こり、変動のある低周波の難聴、耳鳴り(耳鳴)を特徴とする病気です。
きこえについては、時々耳がふさがった感じになったり、圧迫感を感じたりする症状が主です。
めまいについては、世界が回っているようなぐるぐるするめまい(回転性)を認めることが多いといわれています。
メニエール病の確定診断には造影MRIが有用ですが、メニエール病の症状は現在でも治療の難しい症状です。
早期発見、早期治療が大切といわれています。治療には生活指導のほか、浸透圧利尿薬などが用いられます。

前庭神経炎

前庭神経炎は突然の激しい回転性めまい発作(動いたり回転したりしているような感覚)を特徴とする病気で、前庭神経(平衡感覚のコントロールを助けている第8脳神経の分枝)の炎症によって引き起こされます。
めまいはほとんどの場合1日以上続き、トイレに行くときにもつたい歩きが必要なほどふらふらします。
吐き気も強く、食事が1日取れないこともあります。

原因不明

患者さんの中には通院中に症状が改善し、治癒することがあります。
そのようなときには診断名をつけることが難しい場合も少なくありません。
もし再度同じようなめまいが起きたときには、その都度病院を受診して精査を進めていくことが必要です。

めまいの治療方法

めまいの治療方法としては、おもに以下2つが挙げられます。

薬による治療

めまいが起こると、吐き気や嘔吐などの症状が併発する可能性があります。
この場合、それぞれの症状を抑えるための薬を飲む必要があります。
たとえば、めまい薬や吐き気止め、ステロイド薬や浸透圧利尿薬などが挙げられるでしょう。

理学療法

良性発作性頭位めまい症では、内耳の半規管内の耳石を元に戻すために、身体や頭を動かす理学療法がなされます。
また身体のバランス感覚を取り戻すために、脳や目を動かして平衡訓練を行う場合もあります。

以下の症状が起きた場合や、なんらかの異変を感じた場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
放置すると、重篤な症状に発展する可能性があるため、注意してください。

  • 手足や唇などが痺れる
  • 激しい頭痛やけいれんがある
  • 意識を失いかけた
  • ものが2重に見えたり、見える範囲が狭くなった
  • 激しい吐き気を感じた

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