【ヨーロッパ】旅行前にチェック!トラベルワクチン

ヨーロッパ旅行は、日本とは異なる気候や生活環境、感染症リスクに備えることが大切です。渡航前に必要なワクチンを確認し、体調管理や予防策を整えておくことで、安心して旅を楽しむことができます。
本記事では、ヨーロッパ各地域で推奨されるワクチンや健康管理のポイントをわかりやすくまとめました。
旅行前に知っておきたいトラベルワクチンのこと
海外旅行の前には、行き先で注意すべき感染症や受けておくべき予防接種(トラベルワクチン)について知っておくことが大切です。
特にヨーロッパへの旅行だからといって油断は禁物です。
日本では見られない感染症が海外で流行している場合もあり、旅行中は気候や環境の変化、時差などで抵抗力が落ちるため、病気にかかりやすくなります。
なぜ予防接種が必要なのか? それは、現地での感染リスクを下げ、重い病気にかかるのを防ぐとともに、帰国後に病気を広めないためです。
安全で効果的なワクチンがある感染症については、事前に予防接種を受けておくことで、楽しい旅行を病気で台無しにしないようにできます。
入国のために証明書が求められるケースはヨーロッパでは多くありませんが、「予防できる病気はワクチンで予防する」という心構えが大切です。
【ヨーロッパ】旅行に必要なワクチンと感染症対策
渡航時に推奨・必須のワクチン一覧(エリア別)
■北ヨーロッパ(例:スウェーデン、デンマーク、フィンランドなど)
推奨されるワクチン:日本の定期予防接種(麻疹・風疹・おたふくかぜ、水痘、ポリオなど)、破傷風、百日咳、ジフテリア。
■東ヨーロッパ(例:ポーランド、ルーマニア、ウクライナなど)
推奨されるワクチン:A型肝炎、B型肝炎、ポリオ、水痘、狂犬病(動物接触の可能性がある場合)、麻疹・風疹・おたふくかぜ、腸チフス、破傷風、百日咳、ジフテリア、ダニ媒介性脳炎ワクチン。
■西ヨーロッパ(例:フランス、ドイツ、イギリスなど)
推奨されるワクチン:麻疹・風疹・おたふくかぜ、水痘、破傷風、百日咳、ジフテリア、ダニ媒介性脳炎ワクチン。麻しんの流行に注意。
■南ヨーロッパ(例:イタリア、スペイン、ギリシャなど)
推奨されるワクチン:麻疹・風疹・おたふくかぜ、水痘、破傷風、百日咳、ジフテリア。夏季はウエストナイル熱(蚊媒介)への対策も重要。
※地域や旅行の目的によって必要なワクチンは異なります。
最新情報はトラベルクリニックや厚生労働省のサイトで確認しましょう。
感染症に注意する場面と対策ポイント(エリア別)
■北ヨーロッパ(スウェーデン、フィンランドなど)
・都市部ではインフルエンザや風邪の流行に注意。
・冬季は暖房の乾燥による体調不良や、室内での密集により感染リスクが高まります。
・森林や湖など自然豊かな地域では、ダニ媒介性脳炎やボレリア症(ライム病)に注意が必要です。ハイキングやキャンプでは長袖・長ズボンを着用し、虫よけスプレーを使いましょう。
■東ヨーロッパ(ポーランド、ルーマニアなど)
・水道水や食事の衛生状況に差があり、生水や屋台料理には注意が必要です。
A型肝炎や腸チフスのリスクがあり、飲み物はペットボトルを選びましょう。
・野良犬や野生動物との接触も狂犬病の感染源となるため、動物にはむやみに近づかず、咬まれたらすぐに医療機関へ。
■西ヨーロッパ(フランス、ドイツなど)
・公共交通機関や観光地など人混みが多い場所では、インフルエンザや新型コロナウイルスに注意が必要です。
・マスクや手洗い、アルコール消毒を習慣づけましょう。
近年は麻しん(はしか)の流行も報告されており、特に未接種者は注意が必要です。
■南ヨーロッパ(イタリア、スペインなど)
・夏季は気温が高く、脱水症状や熱中症のリスクがあります。
水分補給を心がけ、強い日差しから身を守る服装をしましょう。
・また、蚊が媒介するウエストナイル熱の発生例もあるため、虫除けや蚊帳の使用が推奨されます。
・農村部では衛生環境が都市部ほど整っていない場合があり、食中毒やA型肝炎にも注意が必要です。
旅行前に準備すべき健康管理(短期/長期滞在)

短期旅行の場合
観光やビジネスでの短期渡航でも、環境の変化によって体調を崩すことがあります。以下のポイントを確認・準備しましょう。
- 体調管理:出発前はしっかりと睡眠をとり、バランスの取れた食事で体力を整えておきましょう。
- 慢性疾患の確認:持病がある方は、主治医に相談の上、旅行の可否を確認しましょう。英文の診断書を用意しておくと現地で安心です。
- 常備薬の準備:服用中の薬や使い慣れた市販薬(整腸剤、鎮痛剤、酔い止めなど)を必要分用意しましょう。
現地では入手しにくい場合があります。 - 感染症対策グッズ:マスク、アルコール消毒液、ウェットティッシュ、虫除けスプレーなども持参しておくと安心です。
- 緊急連絡先の準備:旅行保険会社の連絡先、大使館・領事館、現地医療機関の情報を紙やスマートフォンに控えておきましょう。
長期滞在の場合
留学や駐在などで長期に渡欧する場合は、さらに綿密な準備が求められます。
- ワクチン接種の確認と証明:滞在先の学校や職場でワクチン接種証明が必要なことがあります。
日本で必要な接種を済ませ、英文証明書を準備しておきましょう。 - 医療情報の整理:慢性疾患がある方は、診療情報提供書(紹介状)や服薬内容を英文で用意し、現地の医師や薬剤師と連携できるようにします。
- 薬の確保:長期間使用する薬は出国前に多めに準備し、代替が現地で可能かも調べておきましょう。
- 現地医療体制の把握:滞在先近くの病院の場所や診察時間、対応言語などを事前に確認し、医療通訳アプリの準備も役立ちます。
- 保険の確認:海外旅行保険に加え、現地で加入可能な医療保険も検討し、自分に適した補償内容を確認しておきましょう。
- 日常の健康管理:規則正しい生活習慣を維持し、感染症や生活習慣病の予防にも取り組みましょう。
日本食が恋しくなる場合に備えて、インスタント食品やサプリメントを持参するのも一つの方法です。
旅行前にやるべきワクチン接種の準備
予防接種のスケジュールと受け方
ヨーロッパへの渡航では、ワクチン証明の提示が必須となることは少ないですが、感染症予防や健康管理のために、渡航前に必要なワクチンを計画的に接種しておくことが重要です。
♦ステップ1:スケジュールの確認
出発日が決まったら、目的地や旅行の内容に応じて必要なワクチンをリストアップしましょう。
たとえば、東ヨーロッパや南ヨーロッパに行く場合は、A型肝炎や破傷風、狂犬病のワクチンが推奨されることがあります。
厚生労働省「FORTH」やCDC、WHOの情報を参考にしてください。
♦ステップ2:トラベルクリニックや渡航外来に相談
専門の医師が、旅行日程や渡航先、体調をもとに適切な予防接種を提案してくれます。
必要に応じて複数のワクチンを計画的に受けることになります。
♦ステップ3:接種スケジュールの作成と実施
ワクチンによっては、効果が出るまでに数週間かかる場合や、2〜3回に分けて接種するものもあります(例:狂犬病、B型肝炎)。
出発の1〜2か月前には接種を始められるようにしましょう。
♦ステップ4:予防接種記録の保管
接種したワクチンの記録は、英文の証明書として保管しておきましょう。
万が一、現地の病院を受診する際や、滞在先で証明を求められる場合に役立ちます。
♦ステップ5:費用と注意点
トラベルワクチンは基本的に自費診療です。
1回数千円〜1万円以上かかることもあるため、費用を事前に確認しておきましょう。
また、体調不良や妊娠中には接種ができない場合もあるため、早めに医師と相談することが大切です。
ワクチンの接種は、安心して旅を楽しむための大切な準備です。
余裕を持って計画し、安全で快適なヨーロッパ旅行を実現しましょう。


