【アメリカ】旅行前にチェック!トラベルワクチン

アメリカへの旅行では、都市部から森林や熱帯地域まで多様な環境に触れることになります。そのため、日本ではあまり見られない感染症にかかるリスクもあります。渡航前に必要なワクチンを確認し、体調管理や予防策を整えることで、安心して旅行を楽しむことができます。
本記事では、アメリカ各地域ごとの推奨ワクチンや感染症対策のポイントをわかりやすくまとめました。
旅行前に知っておきたいトラベルワクチンのこと
なぜ予防接種が必要なのか?
海外旅行では、日本ではあまり見られない感染症に出会う可能性があります。
特にアメリカのように国土が広く気候や環境が多様な国では、地域によってさまざまな病気のリスクがあります。
予防接種を受けておくことで重い病気にかかるリスクを減らし、楽しい旅行を台無しにしないための備えになります。
言葉の通じない海外で病気になると治療費も高額ですし、不安も大きいですよね。
「病気になってから治す」より「なる前に防ぐ」が旅を安心して楽しむコツです。
予防接種は短期の旅行者から長期滞在の方まで、年齢を問わず大切な自己防衛策なのです。
【アメリカ】旅行に必要なワクチンと感染症対策
渡航時に推奨・必須のワクチン一覧(エリア別)
■北アメリカ(例:アメリカ合衆国、カナダ)
推奨されるワクチン:麻疹・風疹・おたふくかぜ、水痘、破傷風、百日咳、ジフテリア。
■カリブ地域(例:ジャマイカ、ドミニカ共和国)
推奨されるワクチン:A型肝炎、B型肝炎、腸チフス、麻疹・風疹・おたふくかぜ、水痘、破傷風、百日咳、ジフテリア。
■中央アメリカ(例:メキシコ、グアテマラ、コスタリカ)
推奨されるワクチン:A型肝炎、B型肝炎、腸チフス、麻疹・風疹・おたふくかぜ、水痘、狂犬病、破傷風、百日咳、ジフテリア。
■南アメリカ(例:ブラジル、ペルー、コロンビア)
推奨されるワクチン:A型肝炎、B型肝炎、腸チフス、麻疹・風疹・おたふくかぜ、水痘、狂犬病、破傷風、百日咳、ジフテリア。
※国や地域、旅行の内容によって推奨ワクチンが異なるため、必ず最新の情報をトラベルクリニックや厚生労働省のサイトで確認しましょう。
感染症に注意する場面と対策ポイント(エリア別)

■北アメリカ(アメリカ合衆国、カナダ)
- 空港や都市部の人混みでは、インフルエンザや新型コロナウイルスの感染に注意。マスク着用や手洗いを心がけましょう。
- 森林地域ではライム病やロッキー山紅斑熱など、ダニ媒介感染症のリスクがあるため、ハイキング時は長袖・長ズボン、虫よけスプレーの使用を忘れずに。
- ファストフードや生野菜の摂取にも注意し、食事の衛生状態を確認しましょう(A型肝炎予防)。
■カリブ地域(ジャマイカ、ドミニカ共和国など)
- 熱帯気候で蚊が多いため、デング熱・チクングニア熱・ジカ熱など蚊媒介感染症が懸念されます。虫よけ対策を徹底しましょう。
- 氷や生水、生もの(シーフード含む)を避けることで、A型肝炎や水系感染症のリスクを下げられます。
■中央アメリカ(メキシコ、コスタリカなど)
- 郊外や森林に入る際はマラリアや黄熱などの蚊媒介感染症対策をしましょう。現地によってはマラリア予防薬の服用が必要です。
- 現地の屋台やローカル飲食店では、食材や水の衛生に注意し、下痢などの食中毒対策として整腸薬の携帯もおすすめです。
■南アメリカ(ブラジル、ペルー、コロンビアなど)
- アマゾン地域など熱帯雨林では黄熱、デング熱、マラリアなどのリスクが高く、長袖・虫よけ・蚊帳が必須です。
- 標高の高い場所(アンデス山脈など)では高山病にも注意し、水分補給や十分な休息を取りましょう。
- 野生動物との接触による狂犬病、シャーガス病にも注意し、動物にはむやみに近づかないようにしましょう。
- 黄熱、デング熱、マラリアなどの蚊媒介感染症が特に森林地帯で多く発生しています。
- 一部では狂犬病やシャーガス病などの動物由来感染症の報告もあり。
- 飲食由来のA型肝炎にも引き続き注意が必要です。
旅行前に準備すべき健康管理(短期/長期滞在)
短期旅行の場合
短期の観光やビジネスであっても、慣れない環境で体調を崩す可能性があります。
以下の点を事前に確認・準備しておきましょう。
- 体調管理:出発前は十分な睡眠と栄養をとり、風邪や胃腸炎などにかからないよう注意しましょう。慢性疾患がある方は、主治医に旅行の可否を確認し、英文の診断書を用意しておくと安心です。
- 常備薬の準備: 持病の薬や、普段から使い慣れている市販薬(解熱鎮痛剤、整腸剤、酔い止めなど)を必要量持参しましょう。
現地で手に入りにくいこともあるため、日本で用意しておくのがベストです。 - 感染症対策グッズ: マスク、アルコール消毒液、虫除けスプレー、ウェットティッシュなど、現地で役立つ衛生用品も準備しておくと便利です。
- 緊急時の連絡先:現地の病院情報、旅行保険会社の連絡先、在外公館(大使館・領事館)の住所・電話番号などを紙やスマートフォンに保存しておきましょう。
長期滞在の場合
留学や赴任などで数か月〜数年にわたり滞在する場合は、より綿密な準備が必要です。
- ワクチン接種の完了:渡航先によっては、学校や職場でワクチン接種証明が求められることがあります。
必要な予防接種はすべて日本で済ませ、英文の接種証明を用意しましょう。 - 医療情報の整理:持病がある方は、英文の診療情報提供書(紹介状)や薬の処方内容一覧を用意し、医師や薬剤師と現地での治療について事前に相談しておくことが望ましいです。
- 薬の確保: 長期間使用する薬は、可能な限りまとめて持参し、予備も含めて準備します。日本で使用している薬が現地で入手できるかどうかも調べておきましょう。
- 現地医療体制の把握:滞在先近くの病院や診療所の場所、診察時間、言語対応状況などを事前に調べ、必要に応じて医療通訳サービスやアプリを準備しておくと安心です。
- 健康保険の確認:留学保険、海外旅行保険、現地の医療保険など、自身に最適な保険に加入しておくことは必須です。
保険の補償範囲や対応病院も確認しておきましょう。 - 日常的な健康管理:滞在中は食事・睡眠・運動をバランスよく整え、感染症や生活習慣病の予防にも取り組みましょう。
日本食が恋しくなる場合に備え、インスタント食品やサプリメントを持参するのもひとつの工夫です。
旅行前にやるべきワクチン接種の準備
予防接種のスケジュールと受け方
海外渡航に向けた予防接種は、計画的に行う必要があります。一部のワクチンは複数回の接種が必要で、間隔を空けなければならないため、遅くとも出発の2〜3か月前には準備を始めるのが理想的です。
♦ステップ1:スケジュールの確認
出発日が決まったら、まず接種が必要なワクチンを調べましょう。
目的地や滞在期間、活動内容によって推奨されるワクチンは異なります。
厚生労働省の「FORTH」やCDCの情報を参考にして、必要なワクチンをリストアップしましょう。
♦ステップ2:トラベルクリニックや渡航外来に相談
ワクチン接種は、トラベルクリニックや渡航外来のある病院・クリニックで受けるのが一般的です。
これらの医療機関では、専門の医師が旅行の行き先・目的・体調などをもとに必要なワクチンを判断してくれます。
♦ステップ3:接種スケジュールの作成と実施
ワクチンの中には1回の接種で済むもの(A型肝炎、インフルエンザなど)もありますが、狂犬病やB型肝炎などは2回〜3回の接種が必要です。最終接種から効果が出るまでに数週間かかることもあるため、医師と相談して出発日から逆算した接種スケジュールを立てることが重要です。
♦ステップ4:予防接種記録の保管
接種後は、ワクチンの種類・接種日が記載された予防接種証明書や記録用紙(英文対応)を保管しておきましょう。
入国時に提示を求められることは少ないですが、学校や病院で証明が必要になる場合もあります。
母子手帳や接種記録手帳がある方は持参し、不足分の確認にも活用できます。
♦ステップ5:費用と注意点
多くのトラベルワクチンは自費診療(保険適用外)となります。
1回あたり数千円〜1万円以上かかることもあるため、事前に料金表を確認しておくと安心です。
また、体調不良や妊娠中などで接種できないワクチンもありますので、医師との事前相談が欠かせません。
ワクチンの接種は、健康を守るだけでなく、安心して旅を楽しむための大切な準備です。
出発前に余裕をもって計画し、安全で楽しい旅行を実現しましょう。
旅行保険や現地の医療事情もチェック(エリア別)
■北アメリカ(アメリカ合衆国、カナダ)
・医療水準は非常に高く、最先端の治療が受けられますが、医療費は非常に高額です。
・救急車の利用や短時間の診察でも数万円以上かかることがあります。
・渡航前には必ず海外旅行保険に加入し、疾病治療、入院、救急搬送などの補償内容を確認しましょう。
・長期滞在者は現地の健康保険制度(民間保険や大学・企業の保険など)についても事前に調べておくことが重要です。
■カリブ地域(ジャマイカ、ドミニカ共和国など)
・一部の国では医療インフラが不十分な場合があり、都市部を離れると医療へのアクセスが困難になることがあります。
・緊急搬送の体制も限られているため、緊急時に対応できる保険(移送費補償など)への加入を強く推奨します。
・渡航中は救急セットや服用中の薬、応急手当の知識が役立ちます。
■中央アメリカ(メキシコ、コスタリカなど)
・医療機関の質は国や地域によって差が大きく、観光地では私立病院を利用することが一般的です。
・英語が通じない場合もあるため、多言語対応の海外保険サービスや医療通訳アプリの準備をしておきましょう。
・長期滞在者は現地で利用できる保険や、日本での海外旅行保険の延長サービスなどを検討すると安心です。
■南アメリカ(ブラジル、ペルー、コロンビアなど)
・一部の国では公立病院の設備が不十分な場合があり、都市部では私立医療機関の方が質が高いとされています。
・医療へのアクセスが悪い地域では、軽い症状でも医療ヘリ搬送や長時間の移動が必要になるケースも。
・高山病や熱帯感染症への備えも含めて、健康管理や適切な保険の準備が不可欠です。
・自然地域を訪れる場合は、遭難や怪我に備えて登山・アウトドア保険の加入も検討しましょう。


