2026.01.13
コラム

海外旅行前に受けるべきトラベルワクチン一覧【渡航前チェック】

 

海外旅行の前に「ワクチンって必要なの?」と感じる方も多いのではないでしょうか。日本ではほとんど見られない感染症も、海外ではまだ流行している地域が多くあります。安全に楽しい旅行を過ごすためには、出発前のトラベルワクチン(渡航前予防接種)がとても大切です。

 

トラベルワクチンとは?目的と必要性

トラベルワクチンとは、海外で感染症にかかるリスクを減らすために出発前に接種しておく予防接種のことです。旅行や留学、出張、ボランティアなど、渡航目的にかかわらず「現地での感染予防」と「重症化の防止」を目的に行われます。

多くの感染症は、現地での食事や水などを介して感染します。衛生環境や医療体制が日本ほど整っていない地域もあるため、あらかじめ予防接種を受けておくことで、安心して旅行を楽しむことができます。

海外旅行前に必要な主なワクチン一覧

行き先や滞在期間によって、推奨されるワクチンは異なります。ここでは、海外旅行前に検討しておきたい代表的なワクチンをご紹介します。

A型肝炎・B型肝炎

A型肝炎は、汚染された食べ物や水を通じて感染する病気です。衛生環境が十分でない地域(東南アジア・南アジア・中南米など)では感染リスクが高く、1回の接種でも一定の効果がありますが、6か月以上あけて2回接種すると長期の免疫が得られます。

B型肝炎は血液や体液を介して感染します。現地での医療行為、ピアスやタトゥーなどを通じて感染するケースもあります。
0・1・6か月の3回接種が基本で、長期滞在や医療関係の活動がある方は特に推奨されます。

破傷風・日本脳炎・狂犬病

破傷風は、土壌中の細菌が傷口から侵入して感染します。怪我や虫刺されなどから発症する可能性もあるため、10年ごとの追加接種
が望まれます。

日本脳炎は、蚊を介して感染するウイルスによる病気で、アジア圏での感染が報告されています。幼少期に接種している方も多いですが、20歳以降での追加接種を行うとより安心です。

狂犬病は、動物に噛まれることで感染します。発症すると致死率が極めて高く、アジア・アフリカ・中南米では今も発生しています。動物と接触する機会がある方は、出発前に3回(0日・7日・21日または28日)の接種を済ませておきましょう。

 

渡航前のワクチン接種タイミングとスケジュール

ワクチンは接種してすぐに効果が出るわけではありません。免疫がつくまでには数週間かかるため、出発の4〜6週間前までに接種を開始するのが理想です。

ワクチン 接種回数 間隔の目安 免疫がつくまでの目安
A型肝炎 2回 約6か月 約2〜4週間
B型肝炎 3回 0・1・6か月 約1〜6か月
破傷風 1回(追加) 約2週間
日本脳炎 2回 1〜4週間 約1か月
狂犬病 3回 0・7・21/28日 約3〜4週間

※ワクチンの種類やメーカーによって接種スケジュールは異なる場合があります。

 

よくある質問

Q1. どんな人がトラベルワクチンを受けたほうがいいですか?
観光目的の短期旅行でも、現地での食事や屋外活動が多い場合は感染リスクがあります。特に長期滞在や発展途上国への渡航予定がある方は、早めの接種をおすすめします。

Q2. どこでワクチンを受けられますか?
一般的な内科やトラベルクリニックで接種可能です。医療機関によって扱うワクチンの種類が異なるため、事前に予約・相談を行いましょう。

Q3. 複数のワクチンを同時に接種しても大丈夫ですか?
多くのワクチンは同時接種が可能です。スケジュールを調整することで効率よく免疫をつけられます。お気軽にご相談ください。

 

まとめ:安心して旅行を楽しむためのワクチン準備チェックリスト

海外旅行を安全に楽しむためには、感染症対策の準備が欠かせません。
以下のチェックリストを参考に、余裕をもってスケジュールを立てましょう。

□ 渡航先の感染症リスクを調べた
□ 出発の1か月前までにワクチン相談をした
□ 必要なワクチンの接種スケジュールを確認した
□ 証明書(イエローカードなど)が必要な国を確認した
□ 現地の衛生・医療事情も事前に調べた

万全な準備を整えて、健康で安心な海外旅行を楽しみましょう。

 

📚参考文献