狂犬病について
狂犬病は、狂犬病ウイルスに感染した動物に咬まれたり、傷口を舐められたりすること等で感染する疾患であり、一度発症すると100%に近い確率で死亡する極めて危険な病気です。発症すると、風邪のような症状に加えて、不安感の増大や神経過敏(光や音、振動に対する過剰な反応、見当識障害、幻覚など)がみられます。
日本での人への感染は1957年以降はみられませんが、1970年と2006年に現地でイヌに咬まれて帰国後死亡した事例があります。海外では依然として多くの国で発生が続いており、特に東南アジア、中南米、アフリカなどでは人への感染例が多く報告されています。
感染症法では4類に分類されています。
感染経路
ほとんど全ての哺乳動物から感染する可能性があり、狂犬病ウイルスに感染した哺乳動物に咬まれるほか、傷口や目、口の粘膜をなめられることで神経系の細胞に感染します。また、ウイルスが付着した爪で引っかかれることでも感染する可能性があります。
潜伏期間
ウイルスが直接中枢神経を侵した場合:10日程度
ウイルスが末梢の神経線維に感染した場合:1か月~3か月程度(極めてまれに発症までに数年の年月を要することもある)
症状
発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、疲労感などの症状から始まります。その後、咬まれた部位に痛みや知覚異常、興奮や不安、錯乱・幻覚、攻撃的な行動、水を怖がるといった脳炎症状へと進行します。最終的には昏睡状態に陥り、呼吸停止により死亡することがあります。
ワクチンの特徴
狂犬病ウイルスの感染を防ぐための不活化ワクチンで、安全性が高く、国内外で広く使用されています。感染前の予防(曝露前接種)と、動物に咬まれた後の発症予防(曝露後接種)の両方に使われます。当院では曝露前の予防接種のみ対応しております。
ワクチンの副反応
ワクチン接種後に、下記のような副反応がみられることがありますが、通常は一時的なもので数日で消失します。
〈局所〉
注射部位の赤み、腫れ、痛みなど
〈全身〉
発熱、頭痛、倦怠感など
下記のような重篤な副反応は発生率が非常に低いとされていますが、接種後に異常な症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診することが推奨されます。
アナフィラキシー(じんましん、呼吸困難、口唇や喉の腫れなどの症状)、ギラン・バレー症候群など
予防接種が受けられない方
次のいずれかに当てはまる人は、ワクチンを受けることができません。
ワクチン接種に関して不安がある方は、必ず事前に医師へ相談し、適切な判断を仰ぐようにしましょう。
- 発熱している方(37.5℃以上)
- 重度の急性疾患を患っている方
- 過去に狂犬病ワクチンでアナフィラキシーを起こしたことがある方
- 鶏肉タンパク質に対する重篤なアレルギーがある方
- 医師が接種不適当と判断した方
予防接種を受けるに際し、注意が必要な方
次のいずれかに該当する場合は、ワクチン接種を受ける前に医師とよく相談しましょう。
- 心臓・腎臓・肝臓の病気や血液疾患などの基礎疾患をお持ちの方
- 成長や発育に関する指導を医師や保健から受けている方
- 風邪の初期症状がある方
- 過去の予防接種後に異常があった方
- ゼラチンを含む製剤や食品に対して過敏性がある方(本製品はゼラチン由来の成分が含まれているため)
- 抗生物質のアムホテリシンB、クロルテトラサイクリン、ネオマイシンにアレルギーがある方
- 上記以外の薬や食べ物でアレルギー反応を起こしたことがある方
- 痙攣(けいれん)の既往がある方
- 本人または近親者に免疫異常があると診断された方
- 免疫不全の方、または免疫抑制治療を受けている方
- 妊娠中または妊娠の可能性(生理がおくれているなど)がある方、授乳中の方
※妊娠中、授乳中は安全性が確立されていないので避けた方が望ましいです
海外渡航前に接種を検討する場合は、渡航先のリスクを考慮し、事前に医師と相談してください。
狂犬病は重篤な感染症であり、ワクチン接種は有効な予防策の一つです。しかし、基礎疾患やアレルギーの有無によっては慎重な判断が求められます。該当する項目がある場合は、事前に医師と相談し、適切な接種の可否を確認してください。
接種後の注意事項
ワクチンを受けた後は、次の点に気をつけましょう。
- 接種後30分間は、医療機関の近くで様子を観察しましょう
まれに強いアレルギー反応が起こることがあるため、異常を感じた場合はすぐに医師と連絡が取れるようにしておきましょう。 - 接種後24時間は、高熱や体調の変化に注意しましょう
発熱や倦怠感、体調不良が現れることがあるため、普段と異なる症状がないか確認しましょう。 - 接種部位を清潔に保ちましょう
入浴は可能ですが、注射部位を強くこすらないように注意してください。 - 普段通りの生活を心がけましょう
接種後は普段通りの生活を送って問題ありません。 ただし、激しい運動や大量の飲酒は避けるようにしましょう。 - 異常があればすぐに医師へ相談しましょう
万が一、高熱や痙攣(けいれん)などの異常な症状が現れた場合は、速やかに医師の診察を受けてください。 - 種後は車の運転や高所での作業には注意をしましょう
このワクチンに限らず、ワクチン接種により血管迷走神経反射によりめまいや立ちくらみが起こる可能性があります。
ワクチン接種後は、体調の変化に気を配り、異常を感じた際は早めに医師に相談することが大切です。
当院取り扱いのワクチン
| ワクチンの種類 | ChiroRab 1.0mL |
|---|---|
| 国内承認 | 未承認(輸入ワクチン) |
| 料金 | 13,000円/本 |
| 接種可能年齢 | 全年齢 |
| 接種方法 | 筋肉注射 |
| 接種回数 | 3回 |
| 接種スケジュール | 初回接種 2回目:初回接種の1週間後 3回目:初回接種の3~4週間後 |
| 有効性 | 適切な予防接種により95%以上の予防効果が得られるとされている |
| 予防効果持続期間 | 3回の基礎接種を完了した場合、免疫効果は約2年間 |
| 副作用救済制度 | 輸入代行業者による副作用被害補償制度あり 詳細はこちら |
| ワクチンの種類 | ChiroRab 1.0mL |
|---|---|
| 国内承認 | 未承認(輸入ワクチン) |
| 料金 | 13,000円/本 |
| 接種可能年齢 | 全年齢 |
| 接種方法 | 筋肉注射 |
| 接種回数 | 3回 |
| 接種スケジュール | 初回接種 2回目:初回接種の1週間後 3回目:初回接種の3~4週間後 |
| 有効性 | 適切な予防接種により95%以上の予防効果が得られるとされている |
| 予防効果持続期間 | 3回の基礎接種を完了した場合、免疫効果は約2年間 |
| 副作用救済制度 | 輸入代行業者による副作用被害補償制度あり 詳細はこちら |



