(c) Nishiumeda city clinic

アフターピル

afterpill

Home婦人科アフターピル

アフターピルとは

避妊に失敗した場合や性被害にあった際に服用するお薬です。女性ご本人様が72時間(3日)以内にアフターピル(緊急避妊薬)を服用することで、妊娠する可能性を大幅に下げる効果があります。日頃から妊娠したくない場合はピルやコンドームを正しく使うことが大切になりますが、どんなことも失敗はつきものです。ピルを飲み忘れていたり、コンドームに穴が開いていることに気付かず使用してしまった、お酒を飲んだ勢いで避妊できなかったなど起こりうることです。また、性被害に遭ってしまい望まない妊娠に直面することもあります。そういった場合に服用できるのがアフターピルです。アフターピルは排卵や着床を阻害することで、妊娠する可能性を大幅に減らすことができます。

アフターピルの適応

アフターピルは性行為があってからなるべく早く服用することが大切です。
24時間以内の服用であれば約99%、48時間以内であれば約98%、72時間以内であれば約97%もの妊娠を回避できると言われています。72時間以上経過すると避妊率が63%まで低下します。なるべく早く服用することが大切です。
アフターピルを服用するタイミングは「心配になった時」といえます。

アフターピルの服用方法

  • 水かぬるま湯でアフターピル錠剤を服用します。
  • 性行為があってから72時間以内に服用します。
  • 一回一錠で効果があります。

必要以上に服用すると副作用が生じ、血栓症を引き起こす可能性があります。
用法用量を守って服用してください。

アフターピルのしくみ

アフターピルの成分は黄体ホルモンと呼ばれる女性ホルモンの一種で、排卵日を遅らせたり、子宮内膜を変化させることにより受精卵が着床しにくくできます。

アフターピルの効果

アフターピルを服用してから早い場合で2〜3日、一般の場合7日前後で出血が見られます。
消退出血と言われ、血液中の黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)という女性ホルモンが減ることで、子宮内膜がはがれ落ち、出血します。排卵を抑制し、着床しにくくすることで妊娠を防ぐことができます。消退出血はアフターピルを服用した半数程度の方に起こり、避妊に成功したサインとなります。
しかし、着床が成功した場合も出血することがあるため、必ず妊娠検査薬で検査しましょう。
妊娠検査薬は次に来る生理予定日の1週間後、またはアフターピルを服用してから3週間以上経ってから使うと確実な検査結果が出ます。また、妊娠を中止する効果はありません。妊娠をしてしまった後、薬による中絶はアフターピルではできません。万が一妊娠が発覚した場合は医師にご相談下さい。

アフターピルの副作用

女性ホルモンを大きく調整するお薬であるため、服用してから吐き気や嘔吐といった副作用が見られることがあります。アフターピルの成分が体内に吸収されるまで2〜3時間かかるため、3時間以内に嘔吐してしまうと避妊の効果が失われてしまう可能性があります。
嘔吐した場合はもう一度新たに服用する必要があります。二日酔いを含め吐き気のある方や、心配な方は吐き気止めを併用するなどの対策が必要になります。
アフターピルを服用しても、結果妊娠してしまうことも可能性としてはあり得ます。その際に奇形児が生まれないか心配される方がいますが、現時点では赤ちゃんに影響があったという事例はありません。
しかしどんなお薬でも絶対に問題はないとは言い切れません。日頃からピルやコンドームを使用することが大切となります。

アフターピルは100%妊娠を防ぐことができるお薬ではありません。

避妊確率は非常に高いですが、妊娠してしまう可能性があることもあらかじめご了承下さい。

アフターピル価格

アフターピルレボノルゲストレル¥10,000(初診料込)
プラノバール(ヤッペ法)¥4,000(初診料込)