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ノロウイルス感染症

ノロウイルス感染症はこんな病気

ノロウイルス感染症は、乳幼児から高齢者までの幅広い年齢層に生じるウイルス性の感染症のことです。
毎年11月頃から翌年の4月頃にかけて流行する傾向があります。

主な症状は、嘔吐や吐き気、下痢や腹痛などです。
感染してから発病するまでの潜伏期間は、10時間〜2日程度とされています。
発熱は37〜38℃程度であり、頭痛や筋肉痛などの症状が起こる可能性がありますが、いずれも軽症です。
発症後、1〜2日程度で症状が治まります。

ノロウイルス感染症に対する特効薬はありません。
抗生物質は下痢の期間を延ばす要因になるため、使用しても効果はないでしょう。
一方で、整腸剤や吐き気止めは効果が期待できるため、必要に応じて使用してください。
また下痢が長引く場合は、下痢止めの薬も有効ですが、病気の回復が遅れる場合があるため注意が必要です。

症状が持続する期間は短いため、その間に脱水状態とならないように注意しましょう。
場合によっては、病院で点滴を受けるのも手段の1つです。

ノロウイルス感染症にかかった方の吐物や下痢便には、ノロウイルスが含まれています。
ノロウイルスがほんの少しでも体内に侵入しただけで感染が広がります。
大切なのは、乾燥させず、素早く消毒などして適切に処理することです。

消毒する際は、塩素系の消毒剤や家庭用漂白剤でなければ消毒効果が得られないため、注意が必要です。
吐物や下痢便を処理する際は、処理する人以外は近づかないようにしてください。
処理する際はマスクや手袋、ゴーグルを着用し、タオルなどで吐物や下痢便をしっかり拭き取りましょう。

拭き取った後のタオルなどは、ビニール袋などに入れて密閉した状態で廃棄してください。
もし洗濯機で他の衣類と洗ってしまうと、洗濯槽内にウイルスが付着し、他の衣類にも付着する可能性があります。

吐物や下痢便を拭き取った後は、汚れた箇所を塩素系消毒剤や家庭用漂白剤で消毒しましょう。
汚れた衣類なども同様です。

ノロウイルス感染症の原因

ノロウイルス感染症の主な原因は2つです。

 ①人からの感染
  ノロウイルス感染症にかかった方の嘔吐物や下痢便などから、人の手を介して二次感染する可能性があります。
  家庭や施設内などで飛沫などによって感染する場合もあるでしょう。

 ②食品からの感染
  ノロウイルス感染症にかかった食品取扱者が食品を調理し、その食品を食べた場合は感染する可能性があります。
  また汚染されている二枚貝を加熱しない状態、あるいは生の状態で食べた場合も感染の可能性が高くなります。
  ノロウイルス感染症に汚染された井戸水や簡易水道を介して調理を行い、その食品を食べた場合も感染の可能性が高いです。

早期発見のポイント

ノロウイルス感染症の症状が出ていない場合でも、ノロウイルス抗原検査をすることで、ノロウイルス感染症に感染したかどうかがわかります。
検査キットを使用し、便中のノロウイルス抗原を検出するものです。
綿棒で便を拭い、検査キットで反応を確認します。

手軽に実施でき、結果も早く出るメリットがある一方で、簡易検査であるため感染しても陽性反応が出ない可能性もあります。
また医師が医学的に検査が必要と判断した際に受けられる検査であるため、まずは担当医に相談してください。

ノロウイルス感染症にかかると、吐き気や嘔吐、下痢などが生じます。
1日中、嘔吐や下痢が続いたり、突発的に吐き気が起こったりする場合は感染が疑われます。
これら以外には、頭痛や腹痛、倦怠感や咽頭痛なども起こる可能性があるでしょう。

上記の症状が出たり、普段と違った違和感があったりした場合は、速やかに医療機関を受診してください。

予防の基礎知識

ノロウイルス感染症に対する予防方法としては、手洗い・うがいが有効です。
学校や職場などから帰宅した際には、必ずせっけんで手洗いを行いましょう。
合わせてうがいも行ってください。特にトイレに行った後の手洗いは、徹底して行う必要があります。
ノロウイルス感染症に感染した人の便にはノロウイルスが大量に含まれており、便座やレバー、ドアノブから感染する可能性があるからです。

ノロウイルス感染症にかかった人も、二次感染が起きないよう細心の注意を払って手洗い・うがいを徹底してください。
症状が回復した人であっても、ノロウイルスは2週間程度体内に存在し続けることがあるからです。
症状が治まってもウイルスが体内に存在する場合、便としてウイルスを排出する可能性があるため、二次感染には特に注意しなければなりません。

感染拡大の原因になりやすいトイレは、普段から除菌や消毒を行い、清潔に保つ必要があります。
清掃時はトイレのドアノブや便座、スイッチ類やペーパーホルダーなどをしっかり除菌・消毒しましょう。

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