(c) Nishiumeda city clinic

内科・婦人科病気検索

General Medicine

Home内科・婦人科病気検索骨粗鬆症

骨粗鬆症

骨粗鬆症はこんな病気

骨粗鬆症とは骨の強度が弱くなり、ちょっとした衝撃でも骨折を起こしやすくなる疾患です。骨粗鬆症自体は骨がもろくなるだけなので痛みはありません。
日本には約1000万人以上の患者さんがいると言われており、高齢化に伴って増加傾向が見られます。
骨折しやすい部位としては、背骨や手首の骨、太ももの付け根の骨が折れやすくなります。
この三点は特によく骨折する部位で、三大骨折と言われています。

  • 家の中でつまずいたり、滑って手を着いた時に手首や腕を骨折
  • バスに乗っている時やお風呂場で滑って尻もちをつき、骨盤や股関節あたりを骨折
  • 何かを持ち上げようと前かがみになり持ち上げる際に背骨の圧迫骨折

以前は年を取ると背中が曲がるのは老化現象と思われ、あきらめてしまっていましたが、近年では研究が進み、新薬が開発されたり、治療や予防が可能となりました。

骨粗鬆症の原因

原因は大きく分けて加齢、生活習慣、続発性のものがあります。

1:加齢によるもの

骨密度は男女ともに20歳を過ぎると減少していきます。
特に女性は閉経をするとさらに減少します。
理由はカルシウムを吸収する際に必要なビタミンが働きにくくなり、腸管で吸収されるカルシウムの量が減ってしまうことが挙げられます。
女性ホルモンは骨吸収の作用を弱めますが、閉経を迎えるころには分泌が減ってしまうのも原因です。
また、年齢を重ねると運動する機会が減ってしまい、骨に刺激が足らなくなってしまいます。

2:生活習慣によるもの

栄養バランスがとれておらず、摂取すべきカルシウムやビタミンが不足していると骨が作られません。ビタミンDは日光を浴びて活性化されるので暗い室内にずっといるのも原因になります。
塩分を摂取すると腎臓でカルシウムと塩分を一緒に排出してしまいます。塩分過多は注意が必要です。
喫煙やアルコール、カフェインも適量にした方が良いでしょう。

3:続発性によるもの

糖尿病、慢性肺疾患、慢性腎疾患、内分泌疾患、自己免疫疾患の方は注意が必要です。
胃切除をしたり吸収不良症候群の方は栄養を十分に摂取できないため栄養が不足しがちです。
ワーファリン、へパリン、ステロイド、抗てんかん薬などの副作用により引き起こされる場合もあります。

骨粗鬆症の治療法

治療法としては運動療法・食事療法・薬物療法の3つあります。

運動療法

骨はある程度繰り返し力がかかることで強くなります。
運動することで筋肉やバランス力も高まり、転倒リスクも減らせます。
逆に骨に負荷がかからなければ骨量が減少してしまい、強度が弱くなってしまいます。無理な運動をすると転倒にもつながりますので、年齢に応じて適度な運動をすることが重要です。

食事療法

骨量を増やす為に食事から栄養素を摂取し、特にカルシウム・ビタミンB,C,D,K・コラーゲンを摂取することが重要です。特に以下二つが要注意です。

1:カルシウム
成人1人1日の摂取すべき量は男性750㎎、女性650㎎です。
牛乳1杯200gで220mg、小松菜3束で140㎎ほど含まれています。

2:ビタミンD
ビタミンDはカルシウムの次に重要な栄養素で、成人は8.5μg(マイクログラム)で0.0085㎎となります。すごく少なく感じられると思います。
魚介類やキノコ類に多く含まれ、紅鮭は1切れ100g中に33μg、えのきは1袋100g中に0.9μg含まれています。

薬物療法

薬物療法には骨吸収を抑制する薬と骨形成を促進する薬があります。
新しい骨が作られる前に古い骨が壊されると骨の生成が追いつかず骨粗鬆症になります。
古い骨をゆっくり壊し、新しい骨を早く作るお薬があります。

早期発見のポイント

まずは自分で自宅でできるセルフチェックをしましょう。
背中、お尻、かかとを壁に付けてまっすぐ立ちます。
もし頭が壁につかず、前に出ている方は要注意です。
骨粗鬆症による胸椎の骨折により前かがみになっている可能性があります。
25歳の時の身長から2㎝以上縮んでいる方は要注意です。
また、50歳より早く閉経を迎えた方、瘦せ型で運動が苦手な女性、母親が大腿骨の骨折歴がある方は特に注意が必要です。

病院では問診をし、骨密度測定、血液検査・尿検査をします。
骨折するような転倒などはあったか、治療中の病気や服用しているお薬はあるかなどを確認します。
おくすり手帳などは必ず持参してください。

骨密度測定はDXA法(デキサ法)という骨密度を最も正確に検査できる方法があります。
ベッドに5分ほど横になるだけで検査できます。
その他MD法やQUS法という検査方法もあります。
血液検査や尿検査では骨代謝を測定することで治療方針を決めるのに役立ちます。

予防の基礎知識

予防するには適度に運動すること、バランスの良い食事をすること、生活習慣を改めることが重要です。

適度に運動することにより筋力や体幹をアップし、転びにくい体作りができ、骨に適度な刺激を与えることで骨形成の効率を高められます。
また、日中太陽にあたることでビタミンDが作られます。カルシウムやビタミンなどをバランスよく摂取することも重要です。
適度にたんぱく質を摂取し、筋力アップもした方がよいでしょう。

喫煙は骨密度の低下を進め、血流減少により骨折した際の治癒を遅らせます。
飲酒は胃腸からカルシウム吸収を減らし、尿となってカルシウムが多く排出されます。
いずれも適量を意識し、なるべく減らす方がよいでしょう。

大阪梅田の内科診療なら
西梅田シティクリニックへ!

平日は21時まで365日年中無休で開院しております。気になる症状があれば、お気軽に来院ください。

内科・婦人科病気検索トップへ戻る内科・婦人科病気検索トップへ戻る