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膣炎

膣炎はこんな病気

膣炎とは、膣の粘膜に炎症が起こってしまうことです。
感染によるものと、非感染のものがあります。

感染性膣炎の原因として挙げられるものが細菌性膣炎、カンジダ膣炎、トリコモナス膣炎です。

細菌性膣炎

細菌性膣炎は本来膣内にある常在菌である乳酸桿菌が減少することで病原体が増加してしまうことです。

おりものが特徴的で灰色で粘稠度が低いです。生臭く、魚のような臭いがします。
頻度は最も高く、感染経路は性感染症が多いです。
不特定多数の方と関係をもつ方の感染率は高くなります。

おりものは正常であれば弱酸性で㏗3.5~4.3ですが、細菌性膣炎に感染すると㏗>4.5となることが多く見られます。

カンジダ膣炎

カンジダ膣炎はカンジダ属の菌に感染することで発症します。

真菌性膣炎の大部分を占めます。
妊娠していない女性のおよそ20%、妊婦は更に感染しやすくおよそ40%に常在しています。

感染する原因としては、広域抗菌薬の使用、コルチコステロイドの使用、糖尿病、妊娠、通気の悪い下着の着用、ミレーナ等の子宮内避妊具の使用が主に見られます。

膣や外陰にかゆみを感じる、熱さを感じる、性交時に痛みを感じるなどの症状が見られます。おりものの粘稠度は高くチーズ様の白いものが多いです。

閉経後に見られることはほとんどありません。

トリコモナス膣炎

トリコモナス膣炎はトリコモナス鞭毛を持つ原虫に感染することで発症します。

男性も感染しますが、症状が無いことがほとんどのため、無自覚でセックスパートナーに感染させている可能性が多いです。

女性は男性より感染しやすく、無症状のものから魚のような生臭い場合があります。

おりものは黄緑色になることが多く、泡状になることもあります。性交痛は排尿困難を伴うことがあります。

感染している場合はセックスパートナーとともに治療することが大切になります。

非感染性膣炎には、主に閉経後の女性に多く見られる萎縮性膣炎が起こりやすいです。
女性ホルモンであるエストロゲンの分泌減少が大きく関わっています。

まれにタンポンの取り忘れなどによる非感染性の炎症性膣炎が起こることもあります。

感染している病原体や症状に応じた治療法を選びます。

基本的にいずれの治療も痛みを感じることはほとんどなく、早期治療することが大切になります。

膣炎の原因

膣炎は主に感染性のものですが、性行為をする際に、手を洗わず汚い手で膣や性器を触ると、細菌感染の原因になります。指先や爪には特に細菌が多く含まれるため、日頃から手は必ずきれいに保ちましょう。

唾液を潤滑剤代わりにすると口腔内の様々な菌が性器についてしまい、これも細菌に感染しやすい環境になります。

また、お尻周りを舐める行為や肛門を触った指で膣や性器を触ることも細菌による膣炎を引き起こす原因になります。

陰部を清潔に保つことはとても大切ですが、膣内には乳酸菌という膣内で雑菌が繁殖しないように保ってくれる常在菌があり、それを石鹸などで洗い流してしまうと膣内を守られなくなってしまいます。
過度な洗浄や陰部洗浄専用の洗剤を使わないなど誤った洗浄は膣炎の原因になります。

閉経後や産後の女性は女性ホルモンであるエストロゲンの量が減少し、膣内の粘膜が薄くなるため、自浄作用が低下します。普段であれば繁殖しない菌が異常に繁殖することがあります。

早期発見のポイント

主な症状としてはおりものの異常が挙げられます。

正常なおりものは白色で、量は1日あたり4〜6ml程度です。

黄色や灰色に色が変化した場合、量が異常に多い場合、粘度がいつもと違いサラサラしたり、クリームっぽい、酒粕っぽい、泡っぽい場合、生臭い場合、かゆみや灼熱間を感じる場合などは一度医師に診てもらいましょう。

検査も比較的容易で、病原体の検査や視診、問診により原因までわかることが多いです。

治療法としては膣の中に錠剤を入れる方法、抗菌剤を服用する方法、点滴などがあります。

痛みを伴う治療は比較的少ないです。放置してしまうと感染を拡大させたり、痛みを伴うようになりますので、不安や違和感を感じた際はご相談下さい。

性感染症が原因の場合は、パートナーと一緒に治療する必要がある場合があります。

一緒に治療することで再発を防ぐことにつながります。

予防の基礎知識

細菌は湿気の多い環境を好みます。乾燥を保つことも大切になります。可能であれば通気性の良い、綿製の下着がおすすめです。細菌の感染を拡大しないためにまず陰部を清潔にしましょう。

オーラルセックスをする方は口内の環境も整えるとより良いでしょう。性行為の前に歯磨きをするだけで菌を減らすことができます。

膣内には乳酸菌が雑菌の繁殖を抑え、膣環境を整えています。
石鹸で洗いすぎると善玉菌も洗い流されてしまいます。
局部の洗浄剤はなるべく刺激の少ない、陰部洗浄専用の弱酸性のものを選びましょう。

性行為で性病に感染することがほとんどです。不特定多数の方との性行為は避け、コンドームを使用するなど、安全な性交を心がけることが大切です。

肛門の細菌が腟に入り込むことで大腸菌に感染し、膣炎を起こす原因になります。

予防するために、排泄後にはトイレットペーパーを押し当てるように拭き、決して後ろから前に向けて拭かないように注意しましょう。

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