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予防医療には3段階ある!?健康にとても大切な一次予防を知っていますか?

【大阪/梅田】大阪駅前の総合内科クリニック|西梅田シティクリニックがお届けする健康情報。
是非、みなさまの健康管理にお役立てください。


HPVワクチンは、子宮頸がんから未来を守る武器になります!
その効果をフルに活かし、コストを抑えるためには、接種スタートのタイミングが勝負です。

この記事では、ワクチンをいつ打つべきか、高校1年生の9月までに接種を始めるべき理由、そして最適な接種スケジュールについてわかりやすく解説します。

予防医療とは

防医療とは、病気の発症を未然に防ぎ、健康を維持・促進することを目的とした医療の分野です。

従来の医療は、病気が発症してからその治療を行う「治療医療」が中心でしたが、現代では、病気になる前にそのリスクを減らし、病気を防ぐことが重視されています。
これは、個人の健康を守るだけでなく、医療費の削減や、社会全体の健康水準を向上させるという意味でも大変重要です。
予防医療は、生活習慣の改善やワクチン接種、定期的な健康診断など、さまざまなアプローチを含んでおり、現代社会において不可欠な要素となっています。

予防医療が必要な理由

現代社会は、食生活の変化や運動不足、ストレスの増加などにより、生活習慣病が急増しています。
特に、心疾患や糖尿病、高血圧などは、適切な予防策を講じなければ、将来的に大きな健康問題へと発展する可能性があります。
また、感染症のリスクも無視できません。
新型コロナウイルスの流行により、予防の重要性が再認識されましたが、これ以外にも毎年インフルエンザや他のウイルス性疾患が人々の健康を脅かしています。
これらの疾患に対して早期に対策を講じることが、個人の健康を守る上で非常に重要です。

さらに、高齢化が進む日本では、健康寿命を延ばすことが社会的な課題となっています。

健康寿命とは、病気や障害に悩まされることなく、自立した生活を送ることができる期間のことを指します。
予防医療を積極的に取り入れることで、健康寿命を延ばし、高齢になっても質の高い生活を送ることが可能になります。

         

一次予防・二次予防・三次予防とは?

予防医療は、「一次予防」「二次予防」「三次予防」という3つの段階に分けられます。
それぞれが異なる目的と手段を持ち、相互に補完し合うことで、総合的な健康維持を図ります。

一次予防

一次予防は、病気の発症を未然に防ぐための活動です。
健康的な生活習慣の維持、予防接種、環境改善などが含まれます。
例えば、バランスのとれた食事、定期的な運動、禁煙、適切なストレス管理は、生活習慣病のリスクを低減します。
また、インフルエンザや肺炎など、予防接種が有効な病気に対するワクチン接種も重要です。
これらの取り組みを日常生活に取り入れることで、健康を維持し、病気のリスクを大幅に減らすことができます。

二次予防

二次予防は、病気の早期発見と早期治療を目的としています。
これは、症状が現れる前に病気を発見し、適切な治療を開始することで、病気の進行を防ぐものです。
定期的な健康診断やがん検診が典型的な二次予防の例です。
これにより、病気が重篤化する前に対応することができ、治療の成功率を高め、合併症のリスクを減らすことが可能です。

三次予防

三次予防は、既に発症している病気や障害の進行を抑え、再発を防ぐための予防策です。
リハビリテーションや生活習慣の再調整、再発防止のための薬物療法などが含まれます。
例えば、心疾患や脳卒中を経験した後、再発を防ぐために食事療法や運動療法を継続することが挙げられます。
三次予防は、患者の生活の質を向上させ、健康な日常生活を取り戻すために重要な役割を果たします。

三次予防を効果的に行うために

三次予防を効果的に行うためには、まず病気や障害に対する理解を深め、適切な治療と生活習慣の改善を続けることが必要です。
例えば、糖尿病や高血圧の患者は、定期的な血液検査や血圧測定を行い、医師の指導のもとで薬物療法や食事療法を続けることが求められます。
また、リハビリテーションを通じて、失われた身体機能の回復を図り、再発のリスクを減らすことも重要です。

さらに、三次予防には、家族や医療従事者のサポートが欠かせません。
病気の再発や進行を防ぐためには、継続的なケアとモニタリングが必要であり、これには周囲の協力が不可欠です。
患者自身が積極的に健康管理に取り組むことはもちろん、周りの人々が支え合うことで、より効果的な三次予防が可能となります。

予防医療の中でも、一次予防・二次予防が最も大切

予防医療の中でも、一次予防と二次予防が特に重要です。
一次予防では、健康的な生活習慣を維持することで、病気の発症リスクを根本から減らすことができます。
日々の食事や運動、ストレス管理など、身近なところから始めることが可能であり、これが長期的な健康維持につながります。

二次予防では、定期的な健康診断や検診を通じて、病気の早期発見を目指します。
早期に病気を発見できれば、治療の選択肢が広がり、治療効果も高まり、特にがんなどの重大な疾患においては、早期発見が命を救う鍵となります。
こうした予防医療の取り組みは、継続して行うことが重要です。

もしまだ定期健診を受けていない方がいれば、一度健康診断を受けてみませんか?
自分の健康状態を知ることで、今後の健康管理に役立つ情報を得ることができます。
予防医療を生活に取り入れることで、より健やかな未来を築いていきましょう。