淋病
淋病はこんな病気
淋病は淋菌という細菌に感染することで発症します。
感染すると次の症状が出ます。
- 排尿時に痛みを感じる
- 膿や腫れが生じる
- 不正出血
- 精液に血が混じる
- 下腹部痛
- のどの痛み
- 目ヤニ
- 発熱
男性は淋菌に感染してからおよそ2〜7日で排尿時に痛みを感じたり、尿道から分泌物が出てくる場合があります。
痛みはひとそれぞれで強烈な痛みを感じる方から痛みをあまり感じない方までいます。
白色や黄色の膿が尿道から排出され、尿道口が赤く腫れることもあります。
女性はおよそ80%の方が無症状です。
症状がある方は排尿時に痛みを感じたり、不正出血することがあります。
下腹部に痛みを感じたり、ドロッとしたおりものが増えることもあります。
ほとんどの場合無は症状のため治療しないまま男性に移してしまったり、放置してしまうことで卵管炎や卵巣炎、骨盤腹膜炎になることがあります。卵管炎や卵巣炎は受精にも影響するため子宮外妊娠や不妊症を起こしてしまいます。
男女ともに発症するのがのどの痛みや肛門の痛みです。
オーラルセックスやアナルセックスをすることにより淋菌に感染し、のどの痛みや発熱、咽頭炎、肛門に不快感、下痢、血便などが見られます。
さらに、淋菌が目に入ると感染してから1〜2日後に結膜(白目の部分)が赤く充血し、まぶたが腫れ、ドロッとした黄色い目ヤニがたくさん出るようになります。
角膜(黒目の部分)でも症状が出ることがあり、ただれてきたり、潰瘍ができたり、最悪の場合失明に至ることもあります。
淋病の原因
淋病は、淋菌と言われる細菌により発症します。
淋菌はすでに感染している方の血液や体液に含まれており、それらが粘膜や皮膚の傷口から自身の体内に入ることで感染します。
コンドームを正しく使用せずノーマルセックスやアナルセックスを行った際の感染が特に多く報告されています。
ペニスや膣を直接舐めたりするとお互い感染リスクがあがります。
妊婦が淋病に感染している場合、出産の際に胎児が産道を通過した時淋病に感染することもあります。
感染してしまうと胎児が淋菌結膜となり、放置すると失明する恐れがあるため、すぐに治療が必要です。
また、感染者の血液が直接体内に入ったり、粘膜に触れることでも感染します。
麻薬の注射器を使いまわしをすることも感染する原因の一つです。
性感染症は自然治癒することはありません。
症状が治まったからといって放置すると自身の健康のみならず、他人に移してしまいます。
必ず最後まで治療をし、完治を確認しましょう。
そして完治後も性行為時はコンドームを正しく使用しましょう。
早期発見のポイント
淋病を疑う症状が出たり、感染を疑う行為があった場合は一度検査を受けてみることをおすすめします。
感染を疑う行為があった場合は、性行為後24時間以上空けて受診してください。
淋病の場合女性のほとんどが症状がなく、気付かないことが多いので、定期的に検査することをおすすめします。
また、パートナーの方も感染している可能性があるため、感染を疑う場合や感染が判明した場合は一緒に治療することが大切です。
予防の基礎知識
性行為をする際は必ずコンドームを使用しましょう。
また、不特定多数の人と性行為すると感染リスクは増加します。
コンドームを着用し、不特定多数の相手との性行為は避けることで淋菌等の性感染症は防げます。
ピルの服用は妊娠を予防することはできても、性感染症の予防はできません。
正しい性感染症の知識を身に着けることも重要です。
また、淋菌のワクチンがないように抗体は再感染を予防できません。
一度感染し、治療をしたことがあっても予防はしっかりとして下さい。