季節の変わり目に感じる疲れは秋バテ?気温の変化で気をつけたいこと
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秋の訪れとともに、涼しくなったはずなのに、体がだるく、疲れやすいと感じる人も少なくありません。
これを「秋バテ」と呼び、季節の変わり目に特有の体調不良です。
特に夏の猛暑から一転、気温の変化が激しい秋は、体が適応しきれずに疲労感や不調を引き起こすことがあります。
今回は、秋バテの原因や症状、注意すべきポイント、そして秋バテを解消するための対策について詳しく見ていきます。
秋バテの原因は?
秋バテの主な原因は、夏から秋への気温や湿度の急激な変化です。
特に、以下の要因が秋バテを引き起こすとされています。
1. 気温の変動
夏の猛暑から急に涼しくなる秋は、昼と夜の寒暖差が大きくなります。
これにより、自律神経が乱れ、体温調節がうまくいかず、疲れやすくなります。
さらに、涼しい日と暑い日が交互に訪れることで、体が温度に順応しづらくなります。
2. 冷房の影響
夏に冷房の効いた室内で長時間過ごすことで、体が冷え、基礎代謝や血液の循環が悪くなります。
昼と夜で寒暖差のある状態が秋に入っても続くと、体の冷えが疲労や倦怠感を引き起こす原因になります。
3. 夏の疲労の蓄積
猛暑の中で無理をしてきた夏の疲れが、秋になって表面化することがあります。
暑さによる食欲不振や睡眠不足、熱中症の軽症などが、涼しくなった秋に突然影響を及ぼし、体が回復しきれずに秋バテを引き起こすのです。
4. 生活リズムの乱れ
夏休みや行事が多い夏には、生活リズムが乱れがちです。
この影響が秋に入り、体内時計やホルモンバランスが整わず、だるさや疲れを感じることがあります。
秋バテの症状とは
秋バテの症状は、夏バテと似ている部分もありますが、季節特有の特徴も含んでいます。
以下は代表的な秋バテの症状です。
疲労感・倦怠感
常に体が重く感じたり、何をするにもエネルギーが湧かないと感じることが多くなります。
秋バテは、特に朝起きた時のだるさが特徴です。
頭痛や肩こり
気温の変化に伴って自律神経が乱れるため、血行が悪くなり、頭痛や肩こり、首のこりなどが生じやすくなります。
胃腸の不調
夏の間に冷たいものを多く摂取していた場合、胃腸が冷え、消化機能が低下していることがあります。
これが原因で、食欲不振や胃の不快感、下痢や便秘といった症状が現れることがあります。
冷えやむくみ
秋は特に女性にとって冷えが深刻になりやすい季節です。
手足の冷えやむくみが出ることが多くなり、これが体のだるさや疲れを助長します。
精神的な不調
気温の変化に伴って気分が不安定になることもあります。
特に自律神経が乱れると、イライラ感や憂鬱な気分が強くなり、仕事や日常生活に影響を与えることがあります。
“冷え性”と“汗っかき”は注意!?
秋バテのリスクが高まる人には、特に「冷え性」や「汗っかき」の人が挙げられます。
これらの体質を持つ人は、秋バテの症状が強く出やすく、注意が必要です。
冷え性の人は、夏の間から冷房に長時間さらされていたため、すでに体の内側が冷え切っている場合があります。
秋に入っても体が十分に温まらず、寒暖差によってさらに冷えが悪化し、疲れやだるさを感じやすくなります。
また、体温調節がうまくできないため、朝晩の寒さに敏感に反応し、さらに冷え性が進行することがあります。
反対に、汗っかきの人は、夏にたくさん汗をかいて体内の水分やミネラルが失われることで、秋にその影響が現れやすくなります。
体が乾燥しやすくなり、皮膚や粘膜が弱くなることで、体調不良を引き起こしやすくなります。
また、汗をかきやすい人は、寒暖差の激しい秋には、体が気温の変化にうまく対応できず、自律神経のバランスが乱れがちです。
秋バテによる不調の解消に役立つ対策

秋バテを予防・解消するためには、日常生活での工夫が重要です。
以下のような対策を取り入れることで、季節の変わり目を健やかに過ごすことができます。
温かい食事を摂る
冷たいものを避け、体を内側から温める食事を心がけましょう。
特に根菜類やショウガなどの体を温める食材を使った料理は、血行を良くし、冷えを防ぐ効果があります。
また、スープやお鍋、温かいお茶などを積極的に摂り入れ、内臓を冷やさないようにすることが大切です。
適度な運動
秋は涼しくなり、運動に最適な季節です。
軽いウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で体を動かすことで、血行を促進し、冷えや疲労感を軽減することができます。
また、運動をすることで自律神経が整い、気分転換にもつながります。
お風呂でリラックス
熱くしすぎない程度のぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、体を芯から温め、自律神経を整えることができます。
特に、入浴後に手足が温まることで、寝つきが良くなり、質の高い睡眠を得ることができるでしょう。
バスソルトやアロマオイルを使うと、よりリラックス効果が高まります。
規則正しい生活
睡眠や食事のリズムを整えることも秋バテ予防に欠かせません。
特に、早寝早起きを心がけ、十分な睡眠をとることで、体力を回復させることが重要です。
また、朝食をきちんと摂り、体内リズムをリセットする習慣をつけることで、体調が整いやすくなります。
自律神経を整える生活習慣
自律神経を整えるためには、深呼吸や瞑想、マインドフルネスなどのリラックス法を取り入れることが効果的です。
特に、リラックスした時間を持つことで、ストレスを軽減し、秋バテの症状を和らげることができます。
季節の変わり目に感じる体調不良や疲労感は、「秋バテ」の可能性が高いです。
主な原因は、気温の急激な変化、冷房による体の冷え、夏の疲れの蓄積などです。
冷え性や汗っかきの人は特に注意が必要で、冷えや自律神経の乱れが症状を悪化させることがあります。
秋バテを予防・解消するためには、温かい食事を摂ることや適度な運動、入浴でのリラックス、規則正しい生活が重要です。
これらの対策を日常に取り入れることで、体調を整え、季節の変わり目を快適に過ごせるようになります。
秋は心地よい季節である反面、気温の変動が大きく、体に負担がかかりやすい時期です。
自身の体調に注意し、秋バテを防ぎながら健やかに過ごすことが、健康的な生活を維持する鍵となります。