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ピロリ菌検査

Helicobacter pylori

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ピロリ菌とは

ピロリ菌は胃の粘膜にすみつく細菌で、正式には「ヘリコバクター・ピロリ」と呼ばれます。

現在、日本人の2人に1人、50歳以上では約70〜80%の人が感染していると言われており、とても身近な菌です。感染しても自覚症状がないことも多いですが、長い年月のうちに慢性胃炎や胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃がんの原因になることが知られています。ピロリ菌に感染している人は、感染していない人に比べて胃がんになるリスクが数倍高いとされています。

しかしながら、ピロリ菌は「細菌」ですので、抗生物質(細菌を退治する飲み薬)を組み合わせた「除菌治療」で体から追い出すことができます。除菌を行うことで、胃潰瘍や胃がんのリスクを減らせることがわかっており、現在は感染が見つかった方には除菌が広く行われています。

●ピロリ菌感染でみられることがある症状

  • 胃痛/胃もたれ
  • ゲップが増えた
  • 吐き気
  • ⾷欲不振
  • ⾷後の膨満感
  • 胸焼け
  • 吐血
  • 黒色便
  • 貧血
  • 体重減少など

ピロリ菌感染の多くは親子感染が要因

ピロリ菌は多くが大人になってからではなく、子どものころにうつると考えられています。特に多いのが、親から子どもへの「親子感染」です。遺伝でうつるのではなく、同じ食器を使う、口うつしで食べ物をあげる、箸やスプーンを共有するなど日常生活の中で、親の胃から子どもの胃へ菌が入り込むとされています。

日本では、50歳以上の多くの方が子どもの頃に感染したと考えられています。親がピロリ菌陽性であれば、お子さんも感染している可能性がありますので、家族全員、とくにお子さんや若い世代は一度検査を受けておくと安心です。日ごろから食器の共有を避け、親御さん自身も除菌治療を受けておくことが予防につながります。

ピロリ菌で起こりうる病気

胃がん

胃の粘膜の細胞が長年の炎症をきっかけにがん化。
初期は無症状が多く、
進行すると食欲低下・体重減少・貧血・黒い便などが
みられます。ピロリ菌感染者は非感染者より胃がんになる確率が高く、
除菌により将来の胃がんリスクを下げられるとされています。

慢性胃炎・萎縮性胃炎

ピロリ菌で胃粘膜に炎症が続き、薄く弱くなった状態。
胃の粘膜が薄く弱くなることで、
胃もたれ・食欲不振・胃の不快感などの
原因となり、自覚症状が乏しいまま進行し、
のちの胃がんの土台になることもあります。

胃潰瘍

胃酸と胃粘膜のバランスが崩れ、胃の壁が深くえぐられる病気です。
みぞおちの痛み・胃のキリキリする痛み
吐き気・黒い便などがみられます。
ピロリ菌感染があると再発しやすく、除菌することで
潰瘍の再発リスクを大きく減らせることがわかっています。

十二指腸潰瘍

胃の出口に続く十二指腸の粘膜が深く傷つく病気です。
空腹時や夜間の上腹部痛として出やすく、
食事で一時的に痛みが和らぐのが特徴です。
出血や穿孔(穴があく)など重症化することもあり、
ピロリ菌除菌で再発予防が期待できます。

胃MALTリンパ腫

胃の粘膜にできる悪性リンパ腫の一種で、
多くがピロリ菌感染と関係しています。
初期は症状がはっきりしないこともありますが、
胃痛や吐き気、貧血などを伴うことがあります。
早期であれば、ピロリ菌の除菌だけで
腫瘍が縮小・消失する例も報告されています。

特発性血小板減少性紫斑病(ITP)

血小板が減少し、あざ・点状出血・鼻血など
出血傾向が出やすくなる病気です。一部のITPでは
ピロリ菌感染が関係していることがわかっており、
除菌を行うことで血小板の数が改善する場合があります。
原因精査の一環としてピロリ菌検査を行うことがあります。

ピロリ菌の検査とは

ピロリ菌検査は、胃の中にピロリ菌がいる可能性を調べる検査です。

当院では、採血だけで行える血液検査(血清ピロリ菌抗体検査)を行っています。血液中のピロリ菌に対する抗体の有無を確認する方法で、胃カメラに抵抗がある方でも受けていただきやすい検査です。

胃カメラを行わないピロリ菌検査は自費診療となることが一般的ですが、当院では健康診断にオプションで追加いただくことが可能です。

※血清ピロリ菌抗体検査 オプション追加料金:1,000円

なお、この検査は過去または現在の感染の可能性をみる検査のため、これまでにピロリ菌の除菌治療を受けたことがある方には適さない場合があります。症状やこれまでの経過に応じて、必要な場合は胃カメラによる詳しい検査をご案内します。

●血清ピロリ菌抗体検査(血液検査)

採血をして、血液中の「ピロリ菌に対する抗体」の有無を調べます。胃カメラが苦手な方でも受けやすく、過去から現在までの感染の有無を一度に確認できます。

※ピロリ菌の除菌をされたことのある方には適しません。

ピロリ菌の除菌とは

ピロリ菌の除菌は、数種類の薬を1週間ほど内服して、胃の中の菌をまとめて退治する治療です。以前は胃潰瘍や十二指腸潰瘍など一部の病気だけが保険適用でしたが、2013年以降は内視鏡検査で「慢性胃炎」と診断された場合にも保険で治療できるようになりました。ピロリ菌は若いうちに除菌するほど、その後の胃がんや潰瘍の予防効果が高いといわれており、将来のリスクを減らすためにも、感染が見つかった段階で早めの除菌が勧められます。

また、ピロリ菌 が確実に除去され「陰性である」という判定がされた場合の再感染はほとんどありません。

除菌の流れ(ピロリ菌陽性と診断された場合)

Step1 一次除菌

検査でピロリ菌感染が確認された場合、抗生物質と胃酸を抑える薬など数種類を、1日2回・7日間続けて内服します。飲み忘れを避け、決められた期間きちんと飲み切ることが大切です。

Step2 除菌判定

内服が終わったら、胃の粘膜が落ち着くのを待つため、約2か月あけてから除菌判定を行います。尿素呼気試験や便検査などで、ピロリ菌が残っていないかを確認します。

※一次除菌の成功率は約80〜90%です

Step3 二次除菌(一次除菌で除菌できなかった場合)

除菌判定で、まだピロリ菌がいると分かった場合は二次除菌へ進みます。別の種類の抗生物質を含むお薬を使い、再び1日2回・7日間内服します。内服方法やスケジュールは基本的に一次除菌と同じです。

Step4 二次除菌後の判定

二次除菌が終わったあとも、同様に約2か月あけてから検査を行い、最終的にピロリ菌がなくなったかどうかを確認します。ここまでで多くの方が除菌に成功します。

Step5 三次除菌(さらにピロリ菌が残った場合)

二次除菌でも感染が続いている場合、三次除菌を検討します。ただし、公的医療保険の適用は二次除菌までで、三次除菌以降は自費診療となります。治療方針は、症状やリスクを踏まえ、医師と相談しながら決めていきます。

昔、ピロリ菌の除菌治療をされた方へ

以前にピロリ菌の除菌治療を受けた方や「陰性」と言われた方でも、現在の基準で見直すと、除菌しきれていなかったり、検査で見逃されていたりする場合があります。かつては薬の組み合わせや検査法の精度、薬剤耐性菌への対応が今ほど十分でなかったためです。除菌したはずなのに胃もたれや胃痛が続く、胃潰瘍をくり返すなど気になる症状がある場合は、一度あらためてピロリ菌検査を受けることをおすすめします。

除菌治療の副作用について

ピロリ菌の除菌治療は、多くの方が大きなトラブルなく終えられるとされています。ただし抗菌薬を飲むため、全体の1〜2割ほどの方に、軟便や下痢といった軽い胃腸症状がみられます。そのほか、一時的な味の感じ方の変化や、血液検査で肝機能の異常が指摘されることもあります。

注意が必要なのは、高い熱を伴う激しい下痢、全身に広がる発疹・じんましん、息苦しさなどの症状が出た場合です。ごくまれですが重いアレルギー反応の可能性があるため、このような時は服用を中止し、速やかに医療機関へご連絡ください。持病や薬アレルギーのある方は、事前に必ずご相談ください。

ピロリ菌検査・除菌の費用

ピロリ菌検査/抗体検査(血液)
1,000円(税込)

※血清ピロリ菌抗体検査をオプションとして追加される場合の価格となります。

※単品で検査を実施される場合、診察料として¥3,000(税込)を別途いただききます。

保険適用外の自費診療メニューです。

胃内視鏡検査時に行うピロリ菌検査

症状がある場合などには内視鏡と同時の検査を行う場合もあります。

検査名1割負担3割負担
迅速ウレアーゼ試験約500円約1,500円
顕微鏡検査約1,300円約4,000円
培養検査約600円約1,800円
表示価格は税込の価格です。

※別途、胃カメラの費用が3割負担で約5000円、1割負担で約2000円かかります。

ピロリ菌除菌治療

※ピロリ菌のみの検査では保険適用となりません。保険適用の除菌治療には、胃内視鏡検査が必要です。

⚫︎1次除菌(胃薬1種類、抗菌薬2種類)1日2回7日間

1割負担3割負担
約500円約1,500円

⚫︎2次除菌(胃薬1種類、抗菌薬2種類)1日2回7日間

1割負担3割負担
約500円約1,400円

⚫︎3次除菌以降

自費治療となりますのでご相談ください。

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