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頭痛もちは気圧の変化に敏感?原因と対策をチェック!

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是非、みなさまの健康管理にお役立てください。

天気が崩れると頭が痛くなる…そんな経験はありませんか?
実は、気圧の変化が頭痛を引き起こすことがあるのです。
この現象は「天気痛」や「気象病」とも呼ばれ、特に頭痛持ちの方は敏感に感じやすいといわれています。
本記事では、気圧の変化による頭痛のメカニズム効果的な対策について詳しく解説していきます。

気圧の変化で頭痛が起こる?その仕組み

人間の体は外部環境の変化に敏感に反応します。
特に気圧(大気圧)の変動は、自律神経に影響を与え、体調不良の原因になることがあります。

気圧の変化が頭痛を引き落とす主な理由は、内耳のセンサー血管の変化にあります。
内耳には気圧の変化を察知するセンサーがあり、気圧が急に変化すると、それが自律神経を刺激し、交感神経と副交感神経のバランスを乱すことがあります。
その結果、血流の調整がうまくいかず、血管が拡張して神経を刺激することで頭痛を引き起こしやすくなるのです。
特に気圧が下がると脳の血管が拡張しやすくなり、ズキズキとした片頭痛につながります。
さらに、天気の変化がストレスとなり、自律神経の乱れをさらに悪化させることもあります。

低気圧で頭が痛くなるのはなぜ?

低気圧の日に頭が痛くなるのは、いくつかの理由が考えられます。

  • 血管の拡張
    気圧が下がると、体内の圧力との差が生じるため、血管が拡張しやすくなります。
    脳の血管が広がると、周囲の神経が刺激され、片頭痛のような痛みを引き起こします。
  • 内耳の影響
    内耳には平衡感覚を司るセンサーがあり、気圧の変化を敏感に察知します。
    急激な気圧の低下により、このセンサーが過敏に反応すると、めまいや頭痛を引き起こすことがあります。
  • 自律神経の乱れ
    低気圧は交感神経と副交感神経のバランスを乱し、体の調整機能が正常に働きにくくなります。
    結果として、頭痛のほか、倦怠感や眠気、集中力の低下などの症状を現れることもあります。
    また、低気圧が続くと体内の酸素濃度がわずかに低下し、「だるさ」や「ぼんやり感」が強まることもあります。

慢性的な頭痛と気圧の影響、関係がある?

慢性的な頭痛には、大きく分けて一次性頭痛と二次性頭痛があります。

一次性頭痛(病気が原因ではない頭痛)

一次性頭痛には、以下のような種類があります。

  • 片頭痛
    ズキズキとした拍動性の痛み。
    気圧の変化で起こりやすい。
  • 緊張型頭痛
    首や肩の筋肉の緊張が原因。
    気圧よりもストレスや姿勢の影響が大きい。
  • 群発頭痛
    目の奥が強烈に痛むタイプ。
    気圧の影響を受けることもある。

この中で、特に片頭痛持ちの方は気圧の変化の影響を受けやすいことが分かっています。
実際に、片頭痛の約半数の患者が「天気の変化で頭痛が悪化する」と感じているとの調査結果もあります。

二次性頭痛(病気が原因の頭痛)

二次性頭痛は、脳や体の異常によって引き起こされる頭痛で、命に関わる病気が隠れていることもあります。
例えば、脳出血脳腫瘍髄膜炎などが原因となる場合があります。
いつもと違う強い痛みを感じた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

気圧の変動による頭痛を防ぐためにできること


気圧変化による頭痛を完全に防ぐことは難しいですが、日常生活で意識できる予防策があります。

1. 規則正しい生活で自律神経を整える

自律神経の乱れを防ぐには、規則正しい生活習慣が欠かせません。
特に睡眠リズムを整え、栄養バランスの取れた食事を意識することが大切です。
さらに、軽い運動やストレッチを取り入れることで血流が改善し、頭痛の予防につながります。

2. 気圧変化を予測し、対策をとる

最近では、気圧の変化を事前にチェックできるスマホアプリ(例:「頭痛ーる」)も登場しています。
これらを活用することで、低気圧の接近を把握し、早めに対策をとることが可能です。

3. 水分をこまめにとる

気圧が変化する日は、こまめな水分補給を意識しましょう。
脱水になると血流を悪化し、頭痛を引き起こしやすくなる原因となります。

4. 片頭痛の予兆を感じたら早めに対応

片頭痛の兆候(目の前がチカチカする、軽い痛みが出るなど)を感じたら、暗い場所で静かに休むことが効果的です。
また、適量のカフェイン(コーヒーや緑茶など)を摂取するのも、症状の緩和に役立ちます。

薬以外の方法で頭痛を和らげる!気圧頭痛のセルフケア

  • 痛む部分を冷やす(片頭痛の場合)
    血管の拡張を抑えるため、冷やしたタオルやアイスパックを額に当てると痛みが軽減することがあります。
  • 耳の周りを温める
    気圧頭痛の予防として、内耳の血流を良くするために耳の後ろを温めるのも効果的です。
  • リラックスする
    ストレスが原因で頭痛が悪化することもあるため、深呼吸や瞑想、アロマテラピーなどでリラックスを心がけましょう。

重大な病気が原因となる二次性頭痛は早めに受診を

以下のような症状がある場合は、気圧の影響とは別の原因がある可能性があるため、早めに医師の診察を受けることをおすすめします。

  • 突然の激しい頭痛
  • これまでに経験したことのない痛み
  • 片側の手足のしびれや言葉のもつれを伴う
  • 高熱や意識障害を伴う

これらの症状がある場合は、脳の病気(くも膜下出血や髄膜炎など)が疑われるため、すぐに医療機関を受診してください。

気圧の変化による頭痛は、多くの人が経験するものですが、生活習慣を整えたり、気圧の変動に備えた対策を行うことで軽減することが可能です。
普段の生活に少し工夫を加えながら、つらい頭痛とうまく付き合っていきましょう。

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