(c) Nishiumeda city clinic

健康コラム

Health column

Homeコラム婦人科生理が来ない原因

生理が来ない原因

【大阪/梅田】大阪駅前の総合内科クリニック|西梅田シティクリニックがお届けする健康情報。
是非、みなさまの健康管理にお役立てください。

 

予定日を過ぎても生理が来ない、何が原因でどうしたらいいか分からない。
そんな方に、生理が来ない原因と対処法をお伝えいたします。

生理とは?

生理は、妊娠や出産といった女性の大切な役割を果たすために必要なカラダのしくみです。
月に一度、妊娠せずに役目を終えた子宮内膜が剥がれ落ち、血液とともに体外に排出されることを言います。

生理は一般的に4週間(25~38日程度)を1サイクルとし、生理初日を1日目と考えておよそ14日後に排卵が起こります。

生理は、排卵の準備を整えるエストロゲン(卵胞ホルモン)と受精卵が着床しやすいように子宮内膜全体をやわらかく整えて妊娠の準備をするプロゲステロン(黄体ホルモン)、これらの分泌量の変化で成り立っています。
生理は女性ホルモンの分泌量によって、以下の4つの周期に分けられます。

  1. 月経期
    プロゲステロンの分泌量が急激に減少
     
  2. 卵胞期
    エストロゲンの分泌量が増加
     
  3. 排卵期
    プロゲステロンの分泌量が急激に増加
     
  4. 黄体期
    プロゲステロンの分泌量が多い状態を維持され、エストロゲンの分泌量は少しずつ減少
     

生理が来ない原因

生理が来ない原因として考えられることには、妊娠や生理不順、閉経などがあります。
 

妊娠

予定日を過ぎてもなかなか生理が来ないときに、一番に思い浮かぶのは妊娠の可能性ではないでしょうか。
避妊をしていても、100%妊娠しないとは言い切れません。
少しでも心当たりがあれば、一度市販の妊娠検査薬で検査をしてみましょう。
もし陽性であれば、すぐに産婦人科を受診し、妊娠検査薬で陽性が出たことを伝えましょう。
 

生理不順

生理の周期が25~38日より短かったり長かったりする場合を生理不順といいます。

月に2~3回生理が来たり、何か月たっても生理が来ないという場合には生理不順の可能性があります。
生理不順は以下のような原因で生じ、酷い場合にはホルモンや卵巣機能の異常が疑われます。

  • 年齢
    初潮から10代のうちはカラダが未熟で生理の周期が不安定とされます。
    歳を重ねるごとに周期が規則的になります。
     
  • 過度なストレス
    女性ホルモンが分泌される視床下部はストレスの影響を受けやすいとされています。
    環境の変化や疲労などにより過度なストレスを感じると、視床下部の働きに影響を与え、ホルモンバランスが崩れてしまいます。
     
  • 過度なダイエット
    ヒトの身体は、生命の危機を感じると、停止させても問題のないカラダの働きや機能を止めてしまうしくみがあります。急激な体重の減量や食事制限などによってカラダが栄養不足になると、脳が妊娠をさせないように生理を止めてしまうのです。
     

 

閉経

月経が1年以上、自然とこなくなることを「閉経」といいます。
日本人の平均的な閉経年齢は50歳前後と言われていますが、個人差が大きく、50代後半まで生理が続く方もいれば、30代後半で閉経する方もいます。
40歳未満で閉経することを早期卵巣不全(早発閉経)といいます。

閉経すると更年期障害のような症状が現れるだけでなく、妊娠することができなくなってしまうため、妊娠・出産を考えている方は早めに産婦人科で相談しましょう。

 

生理が来ないときはどうしたらいい?

 
予定日を過ぎても生理が来ない場合は、まず市販の妊娠検査薬を使用し、妊娠の有無を確認しましょう。
妊娠検査薬は、説明書に従い、正しいタイミングに正しい方法で使用すれば精度の高い結果が得られるとされています。
陽性であれば産婦人科を受診し、妊娠検査薬で陽性判定が出たということを伝え、正確な診断やその後どうするかを相談しましょう。

結果が陰性で、何か月も生理が来ないという場合は、生理不順や何らかの病気が隠れているおそれがあります。
早めに婦人科を受診し、検査を受けましょう。

生理周期を整えるために

生理不順はホルモンバランスの乱れで生じることが多いとされています。
ホルモンバランスを整えることで生理周期を整える効果が期待できます。

 

生活習慣を見直す

乱れた生活習慣はホルモンバランスを崩すことに繋がります。
質の良い睡眠を十分にとること、栄養バランスの良い食事を摂ることなど、生活習慣を見直してみると良いでしょう。

十分な栄養が得られなかったり、極端に体重が減ってしまうことも生理不順の原因となります。
無理なダイエットや偏った食生活は控え、必要な栄養分をきちんと摂ることが大切です。

 

ストレスを溜めない

ストレスは自律神経を乱し、ホルモンバランスを崩してしまいます。
ストレスを完全になくすことはできませんが、ストレスの原因を理解し、自分なりにストレスを溜めない方法や解消法を見つけられると良いでしょう。

ストレスとうまく付き合っていくことができれば、生理不順だけでなく、体にも心にも余裕が生まれます。

 

基礎体温を記録する

毎朝、目が覚めたら横になった状態で体温を測ります。
これを毎日記録することで、生理周期の把握ができたり、体の変化に気付きやすくなります。
また、生理周期のパターンや排卵日、月経時期の予測がしやすくなるなど様々な利点があります。

生理が予定日を過ぎても来ない場合には、妊娠や生理不順の可能性があります。
はやめに医療機関を受診し、正しい判断をしてもらいましょう。