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2026年の黄砂情報|黄砂とは?喘息・気管支炎・花粉症への影響と今日からできる対策

2026.01.14

黄砂は「春のもの」と思われがちですが、2026年は年明けの時点から日本列島に黄砂が飛来する可能性が示されており、例年より早い時期から注意が必要です。

黄砂の多い日は、視界が悪くなったり、洗濯物や車が汚れたりするだけでなく、のどや鼻・目の不調・咳の悪化など体への影響も起こりやすくなります。特に喘息・気管支炎花粉症の方は、いつもより症状が酷く出る可能性があります。
この記事では、黄砂とは何か・どんな影響が出やすいのか、そして黄砂情報の見方と対策を、わかりやすくご紹介します。

黄砂とは?花粉やPM2.5とどう違う?

黄砂は、中国大陸の砂漠などの乾いた地域の土や砂が強い風で巻き上げられ、上空の風に乗って遠くまで運ばれ、日本に飛んでくる現象です。粒の大きさはさまざまで、目に見えないほど小さな粒も多く含まれます。小さな粒は鼻やのどを通り抜け、気管支の奥まで届きやすいことが知られています。

黄砂の厄介なところは、砂そのものだけでなく、飛んでくる途中で別のものが付着することがある点です。

  • 大気汚染物質(PM2.5に含まれる成分など)
  • 花粉の破片
  • 細菌やカビの成分

このような付着物が、アレルギー症状や咳を悪化させる要因になると考えられています。黄砂とPM2.5は別物ですが、黄砂が多い日はPM2.5などの微粒子の影響も重なりやすく、体感としては「空気が刺激的」になりやすい、と覚えておくとよいでしょう。

2026年はいつから注意?黄砂情報のチェック方法

黄砂は、天気予報の「雨・雪」のように、事前にある程度予測できます。ポイントは、信頼できる黄砂情報を毎日確認し、黄砂が多い日は行動を少し変えることです。

黄砂情報で見るべきもの

  • 3日先までの黄砂の予測(分布の予測)
  • 黄砂に関する気象情報(広い範囲で観測され、続くと予想されるときに出る)
  • 黄砂解析予測図(濃いところ・広がり・時間帯の変化が分かる)

これらは気象庁の黄砂情報提供ページから確認できます。黄砂解析予測図は、地表付近の黄砂の濃度や、大気中の黄砂の総量の分布を数値モデルで計算し、時間ごとの変化まで見られる仕組みです。

黄砂情報の見方(3ステップ)

  1. まずは「翌日~3日先」に黄砂の影響(飛来)が出そうかを見る
  2. 出そうなら「濃度が濃い時間帯」を確認する(朝なのか・昼なのかなど)
  3. その日の予定(外出・洗濯・換気)を黄砂の少ない時間帯に寄せる

2026年は、1月の段階から西日本を中心に黄砂が広い範囲へ広がる予測が示される日もあり、季節の立ち上がりが早い可能性があります。まずは「今年は早めに来るかも」という意識で、黄砂情報をチェックする習慣をつくるのがおすすめです。

黄砂で起こりやすい不調|喘息・気管支炎・花粉症は悪化しやすい

黄砂が多い日には、次のような症状が増えやすいとされています。

黄砂によって引き起こすよくある症状

  • 目のかゆみ・ゴロゴロ・充血
  • 鼻水・鼻づまり・くしゃみ
  • のどのイガイガ・声がかれる
  • 咳が増える・痰が絡む
  • 胸が苦しい・息がしづらい
  • 肌のかゆみ・ヒリつき

喘息のある方で起こりやすいこと

  • ゼーゼー・ヒューヒューする
  • 夜間や早朝に咳が増える
  • 発作が起きやすい、吸入薬を使う回数が増える

気管支炎がある方、咳が長引きやすい方で起こりやすいこと

  • 咳がいつもより止まりにくい
  • 痰が増える・痰の色が濃くなる
  • 息切れが強くなる

黄砂は粒子が細かく、気道の粘膜を刺激しやすいこと、さらに付着物によって炎症アレルギー反応が起こりやすくなることが、悪化の背景として指摘されています。

黄砂で花粉症が”より”つらくなる理由

春先は花粉の季節と黄砂の季節が重なりやすく、鼻や目の症状が強くなる方が増えます。花粉で粘膜が敏感になっているところに、黄砂微粒子が付着して刺激になるため、いつもの花粉症よりつらく感じることがあります。

  • 目薬や点鼻薬を使っても効きが悪い
  • 鼻だけでなく咳も出る
  • 目の充血やまぶたの腫れが強い

このようなときは、花粉だけではなく黄砂の影響も疑い、黄砂情報もあわせて確認すると対策が立てやすくなります。

黄砂の影響を受けやすい人|当てはまるほど早めの対策を

黄砂は誰にでも影響しますが、次のような方は特に症状が出やすいため、黄砂情報を特に意識してください。

  • 喘息がある・過去に喘息と言われたことがある
  • 気管支炎を繰り返す・咳が長引きやすい
  • 花粉症アレルギー性鼻炎がある
  • 小さなお子さん・高齢の方
  • 妊娠中で息切れしやすい・貧血がある
  • 心臓や肺の持病がある

黄砂の日は体に入る刺激が増えるため「いつも通りに頑張る」より「少し控える」方が、結果的に体調を崩しにくくなります。

黄砂情報はどれくらい当たる?観測と予測の違い

黄砂情報には大きく分けて「観測(いま起きていること)」と「予測(これから起きそうなこと)」があります。

  • 観測:実際に黄砂が見られたかどうかを確認する(目視による観測記録など)
  • 予測:数値モデルを使い、黄砂がどこにどれくらい広がるかを計算する(黄砂解析予測図など)

予測は便利ですが、風向きや雨の状況で変わることもあります。予定を決めるときは「予測」で備え、当日は「観測や実況」を見て微調整するのがコツです。

黄砂に対して生活の場面別チェック&対策

通勤・通学

  • 駅まで歩く時間が長い日は、黄砂の少ない時間帯にずらせないか検討する
  • 自転車の方は、メガネとマスクの併用で目・鼻・のどの負担を減らす
  • 帰宅後に顔を洗うだけでも、目のかゆみが楽になることがあります

車の汚れ・洗車

  • 黄砂の多い日の洗車は、かえって傷がつくことがあるため、雨の後にまとめて行う方が楽です
  • 車内に黄砂を持ち込まないよう、エアコンフィルターの定期交換も意識すると安心です

室内環境

  • 加湿しすぎはカビの原因になるため、乾燥がつらいときにほどほどに
  • 寝る前に床のほこりを拭き取ると、夜間の咳が落ち着く方もいます
  • 寝室の窓は、黄砂の多い日は短時間換気にして、長時間の開放は避けます

よくある質問(Q&A)

Q.黄砂の日は窓を開けない方がいい?

A. 長時間の開放は黄砂を室内に取り込みやすいので、換気が必要なときは短時間で行い、黄砂が少ない時間帯に寄せるのがおすすめです。

Q. 花粉症の薬や喘息の吸入薬は、黄砂の日だけ増やした方がいい?

A. 自己判断で増減せず、普段の治療をきちんと続けることが基本です。症状が強い・発作が増えたなど変化がある場合は、早めに相談して調整する方が安全です。

Q. マスクは何を選べばいい?

A. 重要なのは「顔にすき間が少ないこと」です。黄砂は粒がさまざまなので、フィット感のよいマスクを選び、鼻の部分を押さえて密着させるだけでも吸い込み量を減らしやすくなります。

黄砂が多い日の対策|今日からできること

大切なのは黄砂をゼロにすることではなく、吸い込む量と体に付く量を減らすことです。

外出前

  • 黄砂情報を確認し、濃い時間帯の外出をずらす
  • マスクを着用する(顔にすき間が少ないもの)
  • メガネやゴーグルで目の付着を減らす
  • コンタクトの方は目の乾きに注意し、痛みがあれば無理をしない

外出中

  • 交通量の多い道路沿いを避ける(微粒子の刺激が重なりやすい)
  • 喫煙環境を避ける(気道への刺激が増える)

帰宅後(特に効果的)

  • 玄関で上着をはたき、室内に持ち込む量を減らす
  • 手洗い・うがい・洗顔をする
  • 鼻の中がつらいときは、鼻洗浄や生理食塩水のスプレーを検討する
  • 髪が長い方は、洗髪やシャワーで付着を落とす

洗濯・掃除・換気

  • 黄砂が多い日は外干しを避け、室内干しへ
  • 窓を長時間開けっぱなしにしない(短時間換気にする)
  • 床のほこりは舞い上がりやすいので、拭き掃除を中心に
  • 空気清浄機がある場合は活用する(フィルターは定期的に交換)

喘息・気管支炎のある方は「事前準備」がカギ

黄砂の影響が出やすい方は、症状が悪化してから慌てるより、黄砂が多い日を見越して準備しておくと安心です。

  • 普段の治療薬は自己判断で中断しない
  • 発作時に使う吸入薬がある方は、手元にあるか確認する
  • 最近、息苦しさや夜間の咳が増えている場合は、黄砂シーズン前に相談する
  • 子どもや高齢の方は、屋外活動の調整を早めに行う

微粒子状物質(PM2.5)については、粒子が非常に小さく肺の奥まで入りやすく、喘息気管支炎など呼吸器への影響が懸念されると整理されています。黄砂が多い日は、こうした微粒子の影響も重なりやすいため、無理をしない判断が重要です。

受診の目安|こんなときは早めに相談を

黄砂の時期は「いつもの症状が少し悪化する」程度で済むことも多いですが、次のような場合は早めに受診を検討してください。

早めの受診を考えたい黄砂による症状

  • 咳が増えて眠れない日が続く
  • 息苦しさが強く、会話や歩行がつらい
  • 吸入薬や普段の薬を使っても落ち着きにくい
  • 痰の量が急に増え、黄色や緑色で発熱もある
  • 胸の痛み、動悸が強い

救急受診も検討するサイン

  • 唇や顔色が悪い・横になると息ができない
  • 呼吸が速く苦しく、話せない
  • 意識がぼんやりする

黄砂情報を味方にして、つらい日を減らそう

2026年は早い時期から黄砂の飛来が予測されることもあり、例年より前倒しで対策を始めるのがおすすめです。黄砂は完全に避けるのが難しい一方で、黄砂情報を確認し、外出や洗濯・換気を少し工夫するだけでも体への負担は減らせます。

喘息・気管支炎・花粉症がある方は特に、黄砂が多い日は無理をせず、症状が強いときは早めに相談してください。黄砂の季節を「我慢の季節」にしないために、情報と対策で上手に乗り切りましょう。

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