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帯状疱疹はうつる?症状(発疹・水ぶくれ)と治療、ワクチンでの予防までわかりやすく解説

帯状疱疹(たいじょうほうしん)は、水疱瘡(みずぼうそう)と同じウイルスが再び動き出して起こる病気で、片側のピリピリした痛みのあとに発疹水ぶくれが出ることがあります。
放置すると痛みが数か月以上続く合併症もあるため早めの治療が大切。
最近は水痘の流行注意報が出る地域もあり、同じウイルスの話として知っておく価値があります。
この記事では帯状疱疹がうつる可能性・注意点・症状と治療・ワクチンなどを、わかりやすくご紹介します。

帯状疱疹の原因は「水疱瘡と同じウイルス」

帯状疱疹の原因は「水痘・帯状疱疹ウイルス」です。初めてこのウイルスに感染すると水疱瘡を発症し、治ったあともウイルスは神経の近くに潜伏します。ふだんは免疫(ウイルスを抑える力)が働いているため症状は出ません。しかし、加齢・疲労・強いストレス・睡眠不足・病気や治療の影響などで免疫が落ちると、ウイルスが再活性化して帯状疱疹として現れます。

帯状疱疹になりやすい人

帯状疱疹は誰にでも起こり得ますが、次のような状況では発症しやすいと考えられます。

  • 50代以降(年齢とともに免疫が下がりやすい)
  • 忙しさが続いて睡眠不足・疲労が強い
  • 強いストレスが続いている
  • 糖尿病などの持病がある
  • 免疫を抑える治療を受けている

また、妊娠中や産後は体調の変化が大きく、睡眠や休養が不足しやすい時期です。発疹が出ていなくても片側のピリピリした痛みが続く場合は「疲れのせい」で片づけず、早めに相談しましょう。

帯状疱疹の症状ポイント

帯状疱疹は、皮膚の症状より先に痛みや違和感が出ることがあります。典型的には次の流れです。

  1. 前ぶれ(発疹の2〜3日前くらい)
    -かゆみ、ピリピリする痛み、触れると違和感
  2. 発疹が出る
    -赤い発疹が体の片側に帯状に出やすい(胸や背中、腹部、顔など)
  3. 水ぶくれが増える
    -数日かけて水ぶくれが増え、発熱・頭痛・だるさを伴うこともある
  4. 治っていく
    -2〜4週間ほどでかさぶたになり、皮膚症状は落ち着く

注意したいのは「痛みの強さは人それぞれ」な点です。軽い違和感程度の人もいれば、夜眠れないほど痛む人もいます。

帯状疱疹は水疱瘡としてうつる可能性がある

帯状疱疹が、周囲に“帯状疱疹として”広がることは一般的ではありません。とはいえ、水ぶくれの中にはウイルスが含まれています。
そのため、水疱瘡に対する免疫がない人(未感染・未接種など)が水ぶくれに触れると、水疱瘡として感染して発症することがあります。
水ぶくれがすべてかさぶたになれば、周囲への感染力はなくなると考えられています。

周囲にうつさないためにできること

  • 水ぶくれ(病変部)をガーゼや衣類で覆う
  • 病変部に触れたら手洗いを徹底する
  • タオルやカミソリなどの共用は避ける
  • 水疱瘡にかかったことがない乳幼児・妊娠中の方・免疫が弱い方との濃厚接触は控える(かさぶたになるまで)

受診目安は発疹から72時間以内

治療の中心は抗ウイルス薬です。発疹が出てから早い時期(目安は72時間以内)に治療を始めると、症状が軽く済みやすく、合併症のリスクも下げやすいとされています。
症状の程度や体調によっては、点滴治療が必要になることもあります。

受診時に伝えるとよいこと

  • いつから痛いか、発疹が出たのはいつか
  • 痛みの強さ(眠れるか、服が当たるとどうか)
  • 妊娠中か、授乳中か
  • 持病や内服薬、治療中の病気があるか

自宅で気をつけること(悪化と感染を防ぐ)

  • 水ぶくれはつぶさない、強くこすらない
  • 入浴は可能なことが多いが、こすらず洗い、清潔を保つ
  • かゆみや痛みで眠れないときは我慢せず相談する
  • 無理に仕事や家事を続けず、休養を優先する

痛みが長引く合併症「帯状疱疹後神経痛」に注意

皮膚が治ったあとも痛みが続くことがあり、これを帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼びます。衣服が触れるだけで強く痛む、チクチク・ズキズキが続くなど、生活に影響が出やすい合併症です。
特に高齢になるほど起こりやすいとされています。皮膚が落ち着いても痛みが残る場合は、早めに相談しましょう。
また、顔に出た場合は目や耳に影響が出ることがあり、視力や聴力に関わる可能性もあるため注意が必要です。

受診の目安

次のような場合は、早めの受診がおすすめです。

  • 片側のピリピリした痛みが続き、発疹や水ぶくれが出てきた
  • 発疹が顔、特に目の周りにある
  • 耳の周囲の発疹・強いめまい・顔が動かしにくいなどの症状がある
  • 発熱が高い・頭痛が強い・ぐったりする
  • 妊娠中・免疫が弱っている可能性がある・基礎疾患がある(自己判断しない)

ワクチンで「発症」と「合併症」を減らす

帯状疱疹はワクチンで予防が期待できます。

ワクチンには複数の種類があり、接種回数や接種方法・効果の出方・副反応の傾向・接種できない条件が異なります。どちらが合うかは、年齢や持病・服薬状況・過去のワクチン歴などで変わるため、医師と相談して選ぶことが大切です。

ワクチンを考えるメリット

  • 帯状疱疹の発症を減らすことが期待できる
  • 発症しても重症化や長引く痛み(帯状疱疹後神経痛)を減らすことが期待できる
  • 忙しくて体調を崩しやすい人、家族の介護や子育てで休めない人にも「備え」として検討しやすい

接種を検討しやすいタイミング

  • 50歳を過ぎた
  • 過去に帯状疱疹になったことがある(再発の備えとして)
  • 家族に高齢の方がいて、痛みが長引くリスクを下げたい

※妊娠中の接種可否はワクチンの種類や状況によって異なるため、必ず医師に相談してください。

よくある質問(Q&A)

Q. 水疱瘡にかかったことがあれば帯状疱疹にはならない?

A. なります。水疱瘡のあと体内に残ったウイルスが再活性化して起こります。

Q. 発疹が出ていないのに痛い。帯状疱疹?

A. 帯状疱疹は発疹の前に痛みが出ることがあります。片側のピリピリした痛みが続く場合は、早めに相談しましょう。

Q. 家族にうつる?

A. 水ぶくれに触れることで、水疱瘡としてうつる可能性があります。病変部を覆い、手洗いを徹底しましょう。

ワクチン接種|助成制度で両親への声かけを

帯状疱疹は50代以降で増えやすく、年齢が上がるほど合併症(痛みが長引くなど)のリスクも高くなります。「自分はまだ早い」と感じる方でも、両親世代が対象になっていることは少なくありません。
帯状疱疹ワクチンは2025年度(令和7年度)から、65歳以上の方などを中心に定期接種として位置づけられ、自治体で一部費用助成が行われています。ただし、対象年齢や自己負担額、接種できる期間、案内方法(接種券の有無など)は自治体ごとに異なります。

例として、近畿では大阪市・東大阪市・西宮市・奈良市など、全国では東京都内の区、仙台市などでも制度の案内があり、内容は地域で違います。
また、50〜64歳は基本的に任意接種となるため、自治体独自の助成が残っている場合がありますが、任意接種の助成は2026年3月31日(令和8年3月31日)で終了予定としている自治体もあります。さらに2回接種のワクチンを選ぶ場合は接種間隔が必要なため、「年度内に2回を完了できるか」というスケジュール面の注意も重要です。

まずは、お住まいの自治体の案内(定期接種の対象か、任意接種の助成があるか、期間はいつまでか)を確認し、該当する場合は早めに計画するのがおすすめです。ご本人だけでなく、ご家族(特に両親)への声かけにも役立ててください。

帯状疱疹には早めの対処を

「片側のピリピリした痛み+発疹・水ぶくれ」などの症状が出た場合は、できるだけ早めの受診をおすすめします。
また、当院でもワクチン接種に対応しており、助成制度の対象となるかの確認や、接種の可否(体調・持病・治療状況)も含めてご相談いただけます。
症状がある方は下記ボタンから、当院のワクチンの詳細を一度ご覧になられて検討してみてください。

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